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「責任逃れ」「前例重視」…部下がついていきたくない上司の言動20

バーのママの即席リーダー塾
河合 太介 プロフィール

佐藤:あ、イテテテテテ。

突然佐藤が耳を押さえながらしゃがみ込む格好をした。

牧村:どうしたんですか、佐藤さん。

佐藤:いやあ、牧村さんの話が、俺には耳が痛すぎて。
いやあ、マジ。ここ、本当に俺が管理職として気をつけなくてはいけないところだわ。若い頃は、性格的にはそうでもなかったんだけどね。管理職になってから、だんだんこの傾向が強くなっている気がして。あ~、でも、こんなふうに受け取られているんだから、やっぱりなんとか自分を変えないとなあ。

牧村:大丈夫ですよ、佐藤さんなら。

 

部下とのアポをすぐに変える上司

佐藤:励ましてくれてありがとう。頑張るわ、俺。励まされついでに、じゃあ、今度は俺が話をするか。

俺の場合は、けっこう単純なことなんだけど、若い頃、「忙しいから」と言って、何回もその上司とのアポイントメントを変えられたってことがあって、あ~この人にはついていきたくないなあって思ったね。

高野:それは、どういうところから、そういう気持ちになったんですか?

佐藤:そうだね、つまり「あっ、この人、俺に対して全然興味や関心がないんだなあ」ってことだね。結局、こっちは相談があるっていうのにアポを何回も変えるってことは、俺は、その上司にその程度にしか思われていないってことだからね。自分に興味や関心を持ってくれていない上司には、こっちだって興味や関心を持ちたいとは思わなくなるよね。

牧村:そういう気持ちわかります。私なんかだと、上司に相談をしに行ったときに、ずっとパソコンの画面を見ながら話をされると、そんな気持ちになります。あ~、この上司、私にあんまり関心がないんだと思います。本人は聞いているつもりかもしれないけれど、こちらとしては、きちんと聞いてくれない、向き合ってくれないって気持ちになっちゃいますよね。

でも、私思うんですけど、人って意外とそういう何気ないところで、その人の本質が見えてしまって、その人への評価が決まるところってありますよね。

高野:そうなんだよね、ホント、人ってそういうところあるよね。僕なんかだと、こちらが忙しくて手が離せないような状況のときに、暇そうにやってきて、のんびり世間話や雑談なんかのどうでもいい話をしてくる人、こういう人にプチ腹立つね。特にそれが上司だったりすると、部下が真面目に仕事やっているんだから、あなたもちょっとは手を動かせよって、言いたくなるよね。

牧野:そういう人もいるよね。あと、うちの会社にいるのは、席に座りながら「俺に近づくな」「私に近づかないで」オーラを出している人。

高野:あっ、いるいる。ちょっと相談したいなと思うんだけど、何か近づくなオーラすごい出していて、声をかけにくい感じの人。

牧野:それとね、毎朝、こちらが「おはようございます」って挨拶しているのに、返事が返ってこない上司。声があったとしても、面倒くさそうに「うっ」とか「おっ」とかだけ。あなたはオットセイかって、いう人。

高野挨拶ってけっこう大事だよね。ふだん挨拶してもまともに挨拶が返ってこないような人に、何か協力しようとか思わなくなるしね。これが上司なんかだと、相談したいと思っても、挨拶もまともに返してくれない人には、正直相談しに行きにくくなるよね。

牧村:そういう人に限って、何かあったときに、どうしてもっと早く報告、連絡、相談しにきてくれなかったんだって言わない?

高野:言う言う。そういう人には、「いや、伝えたいと思っても、そもそも、あなたが相談しに行きづらい空気を作っているからですよ」と言いたくなるよな。

こうして、ひとしきりみんなの話が出尽くしたところで、高野の意見で、出てきたものを一度書き出してみることにした。

すると、ママが店の奥から何やら引っ張り出して持ってきた。

ママ:これ、去年の古いカレンダーの残りなんだけど、この後ろの白いところを使って、みんなで見えるように書き出したらどうかと思ったのよ。

高野:じゃあ、僕が書きましょうか。