12月29日 上越線の清水トンネル貫通(1929年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1929年のこの日、群馬県と新潟県の間の谷川連峰を貫く、清水トンネルが貫通しました(開通は1931年9月1日)。

東京から新潟へ向かう鉄道の経路は、それまで長野県を迂回する信越線回りのルートで11時間もかかっていましたが、このトンネルの開通によって約4時間も時間が短縮されました。

1922年に着工し、完成までに9年の歳月をかけた清水トンネルは、全長9702メートルにもおよび、北陸トンネルが1962年に開通するまで日本最長のトンネルでした(現在は28番目に長いトンネル)。

清水トンネル
  清水トンネル工事の現場 Photo by Kodansha Photo Archives

作家の川端康成は、このトンネルを通る列車で越後湯沢をたびたび訪れており、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な『雪国』の冒頭に出てくるトンネルは、清水トンネルがモデルともいわれています。

その後上越国境には、上越線の複線化に伴って上り線用の新清水トンネル、さらに新幹線の開通によって大清水トンネル、関越自動車道の関越トンネルが通っています。

ちなみに、現在の日本一長いトンネルは青森と北海道の函館をつなぐ青函トンネルで(2016年まで世界一長い鉄道トンネルでもありました)、全長は53850メートルもあります。

【写真】開通時の青函トンネル
  開通時(1988年)の青函トンネル。いまは、北海道新幹線が通る Photo by Getty Images