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「ユニクロ女子」と「ZARA女子」、貯蓄が好きなのはどっち?

アンケートからわかった「インサイト」
理央 周 プロフィール

「職業」と「関心事」が異なる

その一方で差が見られたのが、職業や関心事です。ZARA女子の職業は会社員が40%なのに対し、ユニクロ女子は会社員が32%。学生の割合は、ZARA女子が8%なのに対し、ユニクロが12%でした。

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ユニクロ女子の主な関心事はお菓子・食品・貯蓄なのに対し、ZARA女子はファッションやトレンドでした。年齢・性別は同じ層でも、職業やライフスタイル、価値観が大きく異なるのが興味深いところと言えるでしょう。

これは、ファッション性に注力するZARAと、ヒートテックなどの機能性に注力するユニクロの商品戦略の違いが、ターゲット層のサイコグラフィックに表れている結果です。

ユニクロは先進的かつ高機能を持つ商品が特徴です。着回しがしやすいオーソドックスデザインが中心で、“オシャレ堅実派”に受け入れられていると言えます。関心事が貯蓄というのにも納得で、多くの洋服を持つより、長持ちする服を着回しておしゃれを楽しむタイプと言えます。

対して、ZARAはファッション性の高い商品が特徴です。トレンドを意識したデザインで、“オシャレ積極派”に人気を集めています。

 

このように、ターゲットへの消費者インサイトによる、明確な商品戦略がそこに響く層を着実に獲得していると言えるでしょう。

まずは、自社プロダクトが他と比較して圧倒的な優位性を持っているかどうかが、マーケティングの起点になります。あなたも自社プロダクトの優位性に、最新の注意を向けましょう。

次に、想定顧客層が消費者インサイトの面で、自社の商品戦略に沿っているかどうかを常にチェックする必要があります。

自社プロダクトが響いている顧客層が何を考え、どんな人なのか、という内面的なことは、リサーチや顧客を観察することで見えてきます。

ターゲット層の心理と、自社プロダクトの狙いに違いがある場合は、顧客層の心理に合わせて自社プロダクトを微調整するか、顧客層を再設定、追加設定するなどの微調整が必要です。ビジネスは弱肉強食というよりも適者生存。市場に認められたものが生き残るのです。

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