12月28日 八木アンテナの特許出願(1925年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

どこの家の屋根にもあった魚の骨のような形のあのアンテナが、実は日本人が発明したものだということをご存知でしたか?

実はこの発明、特許が取得された当初、日本ではほとんど注目されず、その存在が忘れられてしまったという歴史があるのです。この技術がふたたび日本の技術史に登場するのは、戦時中の1942年のことでした。

シンガポールを陥落させた日本軍が、イギリスが残していったレーダー技術に関する資料のなかに、「Yagi」という謎の単語を発見したのです。

いったいこの「Yagi」とは何か? 日本兵が捕虜に尋ねたところ、「本当にYagiを知らないのか。Yagiは日本人であり、アンテナの発明者ではないか」と驚かれたというのです。これを知った日本軍は、急遽八木アンテナを使ったレーダーの開発に取り組んだそうです。

八木アンテナ衛星観測にも使用された(1962年撮影) Photo by Getty Images

さて、日本の家屋の屋根上に長らく鎮座したテレビ受信用の八木アンテナですが、固定テレビ向け地上波テレビ放送は、2012年3月31日にアナログ放送が終了し、デジタル放送(UHF〈極超短波帯〉を使用)に完全移行しました。その結果、VHF(超短波帯)のテレビ受信用の八木アンテナについては国内メーカー全社が生産終了しているそうです。