12月26日 ラジウムの発見(1898年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

フランスの物理学者ピエールとマリのキュリー夫妻(Pierre Curie、1859-1906年、Maria Curie、1867-1934年)は、ピッチブレンドという鉱物(pitchblende、瀝青ウラン鉱)のなかに、ポロニウムにつづく2番めの放射性元素が存在することを発見し、1898年のこの日、フランス科学学士院で発表しました。

【写真】1898年ころのキュリー夫妻
  1898年ごろのキュリー夫妻 photo by gettyimages

この元素に与えられた「ラジウム」という名前は、ラテン語のradius(放射)にちなんだもので、放射能(radioactivity)という言葉もこの発見の際につくられたものです。

ラジウムストーン
  ラジウムストーン photo by PhotoAC

キュリー夫妻は、1902年にはラジウムの単離に成功し、1903年にはこの一連の業績によって、ノーベル物理学賞を受賞しています。ラジウムが細胞に何らかの影響をおよぼすことは、その発見の初期から知られており、マリ・キュリーはこれをがんの治療に利用する研究にも取り組んでいました。

残念ながら、彼女自身は白血病で亡くなってしまいますが、放射線によるがん治療は実用化され、実際に1950年ごろまでは放射線治療の線原としてラジウムが用いられていました。