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「脳内テープ」をどう上書きするか
ミアン・サミ プロフィール

「恐怖」が最大のブレーキ

テープの存在を認識していただいたところで、多くの人に共通する「お金持ちになるのを阻害する要因」についてお話をしておきます。

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多くの人に共通する「お金持ちになるのを阻害する要因」。

最大のメンタルブロック。

それは、ズバリ「恐怖」です。

実は、人間の脳って、200年前とたいして変わっていません。

脳にとって、最大のミッションは「生命の維持」。

このミッションを脅かすものに「恐怖」を感じてブレーキをかけたり、逃げたりするようにできています。

そのため、200年前の「トラに食われる」っていう恐怖と、「投資に失敗してお金がなくなる」っていう恐怖の区別がついていないんです。

つまり、人間は「幸せになるための脳」を持っていない。

持っているのは「生存のための脳」なのです。

人間も動物ですから、当たり前と言えば当たり前かもしれません。

いや、それどころか、人間ほど弱い動物はなかなかいません。

赤ちゃんを草原に置きっぱなしにしたら、生きていけませんよね。

ですから、人間の脳内で「恐怖」はとても大きい存在。

そのため、「これをやれば、あきらかに幸せになれるよ」とわかっていても、生存を維持するための「恐怖を回避する脳」のほうが打ち勝ってしまうのです。

ちなみに、私は「恐怖を感じるようなトライ」をするときには、あることを考えるようにしています。

たとえば、少し前にビジネスでシンガポールへ行ったとき、先方から、「約1か月後に、あなたが主催者になって、日本で700人規模のシンポジウムを開けるか?」と突然、質問されたことがありました。

 

こういうとき、多くの方は、「1か月後に700人なんて絶対に無理」と思うことでしょう。事実、日本に戻って、どんな人にこの話をしても、「サミさん、そんな無茶な……」「絶対無理ですよね」「無謀ですよ!」という反応ばかりでした。

しかし、そんなとき、私はいつもこう思うようにしているんです。

「恐怖がないところに新しい未来は存在しない……」

質問をされた直後には、いろいろな思いが頭をよぎります。

失敗したらどうしよう?

誰も来なかったらどうしよう?

大赤字だったらどうしよう?

そして、失敗を想像すればするほど心臓の鼓動が早くなり、呼吸が浅くなります。

しかし、ここで深呼吸をして自分に問います。

「この先に新しい未来はあるか? それとも既に知っている過去しかないか?」

つまり、命の危険がない恐怖の身体的反応は未来への道しるべだ、と脳にプログラムしているのです。

今、目の前に現れた恐怖は、自分を新しい未来に誘っているサイン。

「トラに食われる恐怖」とは、明らかに違うものなのです。

この「新しい未来」の精神でトライしたシンポジウムは、おかげさまで大成功をおさめることができました。

新しい取引先の信用を得ただけでなく、シンポジウムの参加者のうち200人もの方から、私のフォローアップセミナーへの参加をご希望いただくなど、うれしい結果につながったのです。

これも、「恐怖」という最大のブレーキにひるまずに、シンポジウム開催について、「イエス」と言えたおかげだったわけです。

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