12月20日 海底火山の噴火で「西之島新島」が出現(1973年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1973年のこの年の4月、小笠原諸島北部にある西之島の南東1.8キロメートルの地点で、海底火山が有史以来、初噴火しました。活動は数ヵ月も続き、9月に新島(標高54メートル)が出現。12月のこの日、海上保安庁が「西之島新島」と命名しました。

しかし、翌年の6月には面積が西之島の約3倍も大きくなり、やがて地続きになったため、この新島と、もともとの西之島をあわせて「西之島」と呼ぶようになりました。この島の誕生は戦後初の日本国土の自然増として、大きな話題を呼びました。

2013年には、西之島の南南東500メートルの地点でふたたび噴火が起こり、新たな陸地が出現しました。

西之島西之島上空より2013年12月撮影 Photo by DigitalGlobe / ScapeWare3d / Getty Images

前回と同様、次第に大きくなった新島は、もともとあった旧島を飲み込んで大きくなり、現在の「西之島」は1973年にできた島の約10倍の面積にまで拡大しています。

陸地が誕生するというダイナミックな現象を、リアルタイムで見られるというのは、とても稀なことです。わたしも今後の成長をたのしみに見守っていきたいと思います。

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