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「自称・良い夫」の恐怖…イクメン気取りは家事不参加より有害だ

円満な夫婦とそうでない夫婦の違い

いい夫婦、と思っているのは夫だけ?

鬼嫁、夫の浮気、DV……物騒な話題を相談に聞くこともあるだろうが、夫婦の9割は円満に過ごしている。

「いい夫婦の日」をすすめる会は、例年11月に夫婦関係にまつわるアンケートを公開する。2018年の調査によると、ここ数年「あまり円満ではない」「円満ではない」と答える夫婦は10%程度。ほとんどの夫婦は、円満に過ごしている。

そして円満とそうではない夫婦の差をみると、30代未満の世代では円満な家庭ほど家事・育児の分担が進んでいる。逆に円満ではないと答えた夫婦では、特に育児負担が妻側にかたよっている。

別の調査では、30~40代の妻のうち8割が夫の家事に不満を抱いているという結果も出ている。2016年に実施された総務省の「社会生活基本調査」によれば、共働き夫婦の家事平均時間は1日当たり夫が14分、妻が180分。実に13倍の差が生じているのだ。

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円満でない夫婦に目立つ家事への不満

筆者は恋愛相談を受けることが業務の一環であるため、夫婦仲が円満でないグループから話を聞くことが多い。その経験を踏まえても、家事・育児への不満は筆頭に挙がる。

32歳、銀行員として育休中のAさんは夫婦関係についてこう語ってくれた。

「彼は公認会計士です。ただ、面倒な案件が嫌いで残業をせず帰ってくる道を選んだので、年収は私と同じくらい。夫婦完全共働きで、私も育休明けには復帰予定です。ただ、妊娠しても彼が全く変わらなくて。私がつわりでゲーゲーやってるときも、普段通り飲みにいっちゃう。

いまうちの子が7ヵ月なんですが、彼は新生児のときから普通に飲みに行ってました。会社の都合ならまだ許せるんですが、彼のところは全然飲み会もないホワイトなところで。友達と飲んできて、泥酔して帰ってきて。

酔ってガタガタ大きな音をたてながら深夜にごみ捨てや皿洗いを始めるんです。子どもが起きるでしょ、って怒ると逆上して、せっかく家事を手伝ったのになんだその態度は、俺はお前と違って産休で悠々自適じゃないんだぞって1時間も怒られて。それで子どもが結局起きちゃって……」

 

対して、円満な夫婦はどうだろうか。まったく同じ月齢の子供を抱える看護師のBさんはこう語る。

「彼は金融機関に勤めています。忙しい時期らしいんですが、それでも夜の授乳は3時間ずつ交代でやってくれてます。お互いに3時間おきに寝てる感じですね。子どもが風邪をひいたときも会社無理して休んで病院つれてってくれて。

あと、子どもが8ヵ月になったら一晩俺が実家で預かるから、家でのんびりしなよって言ってくれて。ちょうど夜泣きが始まって、抱っこしても何しても泣き止まなくて。追い詰められてた時期だったので……うれしかったですね」