3日待ったら鮮やかな絵が出現!「微生物アート」の奥深き世界

赤富士もお花畑も自由自在です!
リケラボ プロフィール

「コンタミしてしまったけれど、これはこれで星っぽくなりました」と作者の学生さんも話してくれたように、描いた時点では予想していなかった仕上がりになるのも面白いところです。

学生さんたちの作品がどれも力作ばかりで、授業もとても楽しそうでした。

微生物アートのポイントとは?

田中先生に実際に微生物アートをつくる手順を教わり、体験させてもらいました。

まず、あらかじめ培地にいろいろな種類の細菌が植えられたシャーレをパレットのように使います。

1. しっかりと下描きをしておく

シャーレの大きさに合わせた紙に下書きをして、テープで固定。こうすることで細菌を乗せる位置がわかりやすくなります。

2. コンタミネーションを防ぐ

コンタミすると混入したほかの微生物に邪魔をされてうまく絵柄が現れないことがあるため、できるだけ無菌の状態をキープしながら作業するのがポイント。手袋をはめて、無菌状態を維持できる安全キャビネット内で作業させてもらいました。

でも、コンタミによって思いもよらぬ模様が出ることで、逆に味のある作品に仕上がることも。ときには、あえて無菌状態にせず作業してみるのも面白いかもしれません。

3. 力加減は優しく。滑らせるように

田中先生がいつも筆代わりに使っているのは、ディスポループです。パレット代わりのシャーレから細菌を少し取ります。

スーッと培地の上をなぞるようにして細菌を乗せていきます。強すぎると培地がえぐれてしまい、弱すぎると細菌がきちんと付かないので力加減に注意。優しくすべらせるようにするのがポイントです。

培地の上はするする滑るため、慣れるまでは線がガタガタになりがち。直線などは思い切りよく「スッ」と素早くなぞったほうが、まっすぐきれいに線を引くことができます。

乗せたばかりの細菌は一見透明でよく見えませんが、角度を変えると光の加減でうっすら見えます。

すべてなぞり終えたら、パラフィルムでシャーレに封をして25℃の保管庫へ。

3日間保管して培養させました。