2月の平昌五輪、中国戦前の1枚。試合前の選手紹介では各選手がテレビに大写しになり、世のオジサマ方を魅了した(撮影/竹田聡一郎)

カーリング代表が流行語大賞受賞! 今だから話せる平昌五輪取材秘話

”常呂のジローラモ”の功績!?

今年2月の平昌五輪に男女とも出場を果たし、女子は初のメダルを獲得したカーリング日本代表。この中継からブームとなった「そだねー」が、今年の流行語年間大賞を受賞した。

競技の性格から最も長くテレビ中継され、日本のスポーツファンにもすっかり定着したカーリング競技だが、まだこの競技がほとんど注目されていなかった10年以上前から自腹を切って海外まで取材に出かけていた竹田記者は、今回の五輪も取材パスがないまま平昌まで出かけていった。

そんなカーリング愛に溢れた竹田記者、取材現場では何度も泣かされた(?)らしい……。

 

もぐもぐタイムを支えた“常呂のジローラモ”

12月3日、「第35回ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、年間大賞に「そだねー」が輝いた。

本橋麻里は、「最初は(そだねーばかり取り沙汰されることに)戸惑っていた部分もあったけど、それに付随して『カーリング』という言葉を思い出してくれる。今では誇りに思っています」と、藤澤五月は、「(平昌五輪が)2月だったので、『みんなまだ覚えてくれているのかな』と思っていたのですが、カーリングに興味を持ってくれて嬉しい」と、それぞれ語ってくれた。

また、ロコ・ソラーレ結成時からチームを支える小野寺亮二コーチも、「普段から使っている言葉だからこそ、嬉しい。道民の皆さんも喜んでくれるのでは」と道民としての喜びを口にしたが、この“亮二さん”、あるいは“常呂のジローラモ”として親しまれる小野寺コーチこそ、カーリング関連でもうひとつノミネートされた「もぐもぐタイム」の立役者なのだ。

平昌五輪にはチームに常に帯同し、毎日のストーンチェックをこなし、ハーフタイムつまり「もぐもぐタイム」で選手が口にする補給食の買い出しも担当した。

平昌五輪時のもぐもぐタイム。亮二コーチ(後方の眼鏡の人物)が買い出した果物のほか、北見の銘菓「赤いサイロ」が一躍有名に

選手村に用意された共用の自転車を借りて5分ほど走り、本人いわく「青果店と言うより、個人経営のスーパーマーケットみたいな店」に通い、翻訳アプリを駆使してイチゴやバナナ、ミネラルウォーターを購入した。

小野寺コーチ本人は五輪後に「(店の)おばちゃんと仲良くなったんだぜ」と語っていたが、これには後日談がある。

11月上旬には、五輪と同じ会場でパシフィック・アジア選手権(以下PACC)が開催されたが、小野寺コーチは同じ店を再訪。季節はずれのイチゴはなかったそうだが、リンゴやバナナ、ミネラルウォーターなどを五輪同様に大量に買い付けた。

「もちろんおばちゃんは覚えててくれてさ、熱い抱擁を交わしたよ。たくさん買って荷物が増えたら旦那さんに電話してくれて、旦那さんがホテルまで送ってくれたんだ」