丸佳浩が「巨人で3番」になるために待ち構えている試練

自信に満ちているが、さて

ものすごい自信

2年連続でセ・リーグMVPに輝いた広島・丸佳浩選手の巨人移籍が決まりました。来シーズン、巨人は開幕カードを広島の本拠地マツダスタジアムで戦います。丸選手が打席に入った時、広島ファンは、どんな反応を示すのでしょうか。

打ってよし、守ってよし、走ってよし。丸選手は三拍子揃った外野手で、これといった欠点が見当たりません。大きなケガでもしない限り、巨人はしばらく「3番センター」に苦労することはなさそうです。

今季、丸選手が残した打撃成績の中でも特筆すべきはリーグトップの出塁率です。4割6分8厘は2位鈴木誠也選手の4割3分8厘を3分も引き離しました。

 

ハイアベレージの理由のひとつとして、リーグ最多の130四球があげられます。丸選手の顕微鏡のような選球眼は、現役時代の王貞治さんを彷彿とさせます。

現役時代、王さんが自信を持ってボールを見送れば、ほとんど例外なく審判は「ボール」とコールしました。これが世に言う“王ボール”です。一度、このことを王さんに質したことがあります。こんな答えが返ってきました。

「はっきり言って、僕は審判よりもストライク、ボールの判定に関しては自信を持っていました。だから僕がボールと判断して見逃したのに、審判がストライクと言おうものなら、“審判が間違えたな”と思っていましたよ」

――ものすごい自信ですね。

「いや、それくらいの自信がなければバッターボックスには立てません。特に2ストライクに追い込まれてからはね」

まだ「世界の王」の域には達していないものの、丸選手も王さんと同じような気持ちでバッターボックスに立っているのではないでしょうか。近年は“王ボール”ならぬ“丸ボール”も散見されるようになってきました。