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100億、1000億円の「年収」を得る人たち、その知られざる世界

問題なのはその高額報酬ではない
岡村 聡 プロフィール

時価総額を「30兆円」増やして、年間160億円の報酬

まず、これらの業種は変化が激しく、巨額の投資など大きな意思決定をトップダウンで果断にこなさなければならないということが理由としてあげられます。

そして、これらの業界で米国企業は圧倒的な規模を誇っています。テック企業でいうとグーグルの親会社であるアルファベットの時価総額は、18年10月以降の株価下落を考慮しても約80兆円と、日本で最大のトヨタの約22兆円を4倍近く上回っていて、アップルやマイクロソフト、アマゾンといった同じく米国の巨大テック企業と世界最大の座を争っています。

5位のサンダー・ピチャイは、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンというグーグルの両創業者が長期的な研究開発に集中するために、2015年に経営トップの座につきましたが、就任当時50兆円だった時価総額を上記のように30兆円近く伸ばした実績があるために、100億円をこえるような巨額の報酬に対しても、投資家からはもちろん社内からも不満な声はほとんど聞かれません

サンダー・ピチャイ〔photo〕gettyimages

また、テック業界の創業者であるエヴァン・スピーゲルとイーロン・マスクの2人も、それぞれスナップチャットの時価総額が約1兆円でテスラが同約6.7兆円と、日本で創業者が話題となることが多いZOZOの約8000億円やメルカリの約4000億円と比較しても巨大な規模であることが分かります。

イーロン・マスクはさらに民間会社として初めてロケットの打ち上げに成功し、来年には有人での宇宙飛行も視野に入れる全く別業種のスペースXも創業して成功するという離れ業を成し遂げています。

スウィッチの創業者ロブ・ロイについては昨年にIPOを行って、これまでの頑張りへのボーナスと上場後も経営陣に引き留めるために多額のストックオプションが付与されたためのランクインで、他のテック企業の創業者や経営者と違って1年のみのランクインとなるでしょう。

スウィッチ上場時〔photo〕gettyimages

引退時にめちゃくちゃ高い報酬がもらえる人もいる

経営者の報酬設定は通常数年単位となっていて、契約満了のタイミングで成果指標が満たされていれば大きな報酬が発生するので、タイミングの関係もあり上記のランキングには入っていませんが、既に創業者が引退している巨大テック企業のアップルやマイクロソフトのトップマネジメントも数十億円から100億円以上の巨額の報酬を得ています。一方、創業者であるジェフ・ベゾスが健在で、暫く引退の予定がないアマゾンではここまでの報酬は経営陣に支払われていません

 

同じく創業者であるマーク・ザッカーバーグと、彼の右腕にして(ザッカーバーグほどではないものの)株式を大量に保有しておりビリオネア(10億ドル=約1000億円長者)であるシェリル・サンドバーグの2人がトップを務めているフェイスブックについても、経営者がこうしたランキングには入ってきません

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