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安倍首相・衆参ダブル選の可能性と、気になる「橋下徹氏の動向」

なんだか騒がしくなってきた…

初めは誰もが冗談だと思っていた。やがてはそれが願望まじりの噂となり、どうやら現実になりかねない――。安倍晋三に匕首を突きつける形で、あの男がついに永田町にやってくるのだろうか?

付箋びっしりの新書

国民民主党の議員たちは、いま取り憑かれたように一冊の本を読みこんでいる。
ある幹部議員は4度読んだと言っていた。

ある3回生議員は、何十という付箋を貼り、フレーズを暗唱していた。

〈今は安倍一強が長く続いているが、現在の選挙制度はひとたび与党に信頼失墜が起きれば、いつでも政権交代の風を吹かせることができる〉『政権奪取論』という新書である。

国民民主党は、結党半年にして政党支持率が0.8%だ。瀕死の党の議員たちが、バイブルとして崇めるのがこの本だ。

彼らの救世主こそが、本の著者・橋下徹である。

橋下がこの本を出したのは今年9月13日、自民党総裁選のまっただ中のことだった。
後から考えれば、周到なタイミングだった。

安倍晋三はたしかに総裁選に勝利し、3選を果たした。最新の支持率でも49%は確保している。

だが総裁選後の内閣改造は、さっそく躓いた。地方創生担当相・片山さつきの「口利きスキャンダル」に加え、五輪担当相・櫻田義孝の失言問題は、今も尾を引いている。

「二階(俊博)幹事長がごり押ししてきたから、やむをえず登用した片山は、これ以上決定的な証拠が出てきたら更迭させる。問題は櫻田さんだ。総理の友達みたいなものだから、簡単にクビにはできないだろう」(官邸幹部)

 

一方で、安倍の体調不安は消えない。この半年間、「歯の治療」と称した病院通いは9回に及ぶ。

毎回医師団が待機し、特別診察を受けているといわれる「グランドハイアット東京」通いも、頻度は減ったとはいえ、相変わらず続いている。外遊から帰ってきた安倍と会食した人物はこう証言する。

「いつもは海外へ行くと、元気になって戻ってくるんだが、顔がむくんでてなあ……無理に作り笑いをしようとするんだが、痛々しい感じだった」

もはや、安倍は憲法改正について興味を失っているのではないか、とこの人物はみている。

「政治スケジュールのことで頭が一杯だったんだ。『有終の美』で3期目を終えたいから、政権投げだしとか『安倍下ろし』の引き金になるようなことだけは避けたいんだ」

安倍の手足を縛っているのは、来年の政治日程だ。7月の参院選と10月の消費税増税。増税をするなら参院選は負ける。

「前回は勝ちすぎたのだから、野党の攻め方次第では、獲得議席が半減となり、憲法改正は無理どころか、一気に『安倍下ろし』が加速するだろう」(政治部デスク)

そこで、永田町では半ば公然と「衆参ダブル選挙説」が囁かれているのは、周知の事実だろう。

7月の参院選前に不意打ちで衆議院を解散。泡を食った野党は、とても選挙協力どころではなくなる、というシナリオだ。