松石禎己スターフライヤー社長
# 経営者

大塚英樹がスターフライヤー社長に迫る!「感動をビジネスにする」

松石禎己スターフライヤー社長の哲学
ジャーナリスト・大塚英樹氏は、長年にわたり企業経営の最前線で「社長」という存在をウォッチしてきた。その中でいま、大きな変化が起きていることを感じている。世上よくいわれるビジネスモデルや経営上の話ではなく、もっと根本的に、社長つまりリーダーの「確信」と「覚悟」というものが問われる場面が増えてきた、と痛感している。企業リーダーの「覚悟」は「確信」が前提となり、「確信」があるから「覚悟」することができる。大塚氏は近著『確信と覚悟の経営 ーー社長の成功戦略を解明する』で、16人の日本を代表する企業トップにその「確信」と「覚悟」を聞いた。短期連載でお送りする。第10回は、スターフライヤーの松石禎己社長に迫る。

9年連続顧客満足度№1を獲得  

会社の主役はトップではない。

常に社員でなければならない。

社員主役になることで〝社員力〟が発揮され、会社は動く。  

社員は、会社の命令や指示では動かない。

 

たとえ動いても、「やらされ感」があるため、自発的な動きではない。

社員のモチベーションが高まるのは、社員が納得したときだけだ。

社員が自分の頭で考え、自分の責任で行動する。そんな企業風土を作れば目標を成し遂げたときの達成感は深い感動に変わる。その結果、会社へのロイヤルティが高まり、一層やる気が出てくる。  

松石禎己は、スターフライヤーの企業風土を〝社員主役〟の風土へと変革させようとしている。

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それが奏功しつつあるのは国内航空業種で9年連続顧客満足度№1(「日本生産性本部」調査)を獲得、また、増益更新を続けていることからもうかがえる。  

「感動」が好循環を呼び込む

社員主役のキーワードは「感動」

まず、社員が提供するサービスに顧客が感動する。

その顧客の姿を見て、社員は達成感を得、感動し、モチベーションを高める。つまり、よいサービス⇨顧客が感動⇨社員が感動⇨社員のモチベーションが向上、という正のスパイラルが繰り返される。

それが松石の言う社員主役の企業風土づくりである。  

そんな企業風土を松石は、どうやって育もうとしているか。社員が常識に囚われず、自分で考えた新しいアイデアを責任を持って実行させる、という手法を採る。