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# 子育て

最新科学で実証…わが子が勉強できないのは母親のせいかもしれない

文科省レポートでも裏付けられた…?

「やればできる子」の真実

横浜市内に住む高田美千代さん(72歳・仮名)は、息子の嫁である敦子さん(43歳・仮名)にいらだっていた。

美千代さんの夫は、都内の国立大学を卒業し、定年まで銀行マンとして勤め上げた。美千代さんとは大学の同窓で、卒業後に結婚して、一男をもうけた。

息子は、とくに自分たちに言われなくとも進んで勉強し、私立の中高一貫校を経て、現役で自分の母校である国立大学を卒業した。現在は、一流企業に勤務し、営業部門の中堅社員として、汗を流している。

気がかりなのは、15歳になる孫の悟くん(仮名)のことだ。悟くんは、中学受験には失敗し、地元の公立の学校に通っている。高校受験を3ヵ月後に控えているというのに、どうも成績が芳しくないという。

 

本来、勉強が苦手な子であるわけがない。きっと、あの嫁が甘やかしているに違いない……。

久方ぶりに息子夫婦が訪れた折、美千代さんは敦子さんに聞こえるか聞こえないかの声量で、こう毒づいた。

「どうしてあの子は上手くいかないのかしら。やれば絶対にできる子なのに」

 

いっぽう、この小言を耳にした敦子さんは、心の中でぼやいた。

「たしかに私はお義父さんやお義母さん、それに夫のように立派な大学を卒業したわけじゃない。それでも、自分なりに選んだ塾に息子を通わせて、夏からは家庭教師もつけた。理由が聞きたいのはこっちのほうよ」

敦子さんは、忙しい合間を縫って、夫にも勉強を見てもらうことにした。それでも、悟くんの成績はなかなか上向かないようだ。

なぜ悟くんは、学力が伸びないのか。

今年3月に、文科省が公表した一通の「レポート」がある。ここには、子どもの学力と母親の学歴に関する知られざる関係が示されている。

具体的な内容に触れる前に、まずはレポートの概要について、簡単に説明しておこう。