あなたのオフィスの後ろや横の人がゲイだってごく普通のことだ Photo by iStock

「職場にゲイがいたら嫌だ」と思う人に伝えたい3つのこと

あなたが思うようなことはありません

「職場に同性愛者がいたら嫌」が35%

2016年、とっても興味深い調査結果が発表されました。

日本労働組合総連合会が全国の男女1,000名に対して行った調査によると、『もしも上司・同僚・部下がレズビアン・ゲイ・バイセクシュアルだったとしたら?』という質問に対して、65%の人が「嫌じゃない」、35%の人が「嫌だ」と答えました。

実に3人に1人、100人の会社に例えると35人が同性愛者に嫌悪感を抱いていることになります。

みなさんはこの調査結果、どのように感じますか?

職場は、一日の中で最も長い時間を過ごす場所。日々の生活の中核とも言えます。
近年、LGBTへの認知が急激に進み、同性愛者への理解を表明する企業や学校が増えてきましたが、身の回りに同性愛者がいることを「嫌だ」と思っている人って、意外と多いんですね!

2年前のデータなので、2018年の今また調査し直せば、もう少し結果は違うかもしれないし、人種や国籍などが多様化している都市部に調査対象を限定すれば、「嫌じゃない」と答える人の割合は増えるかもしれません。

ともあれ、3人に1人が「嫌だ」と答えているのって、とてもリアルな数字だなと思うんです。
だって、「同性愛者が職場にいたら嫌だ」って堂々と公言するのははばかられるけれど、無記名のアンケートで質問されたらサラッと「嫌だ」に○を付ける人は、案外たくさんいるんじゃないかと思うから。

 
ゲイを公表しているオープンリー・ゲイの歌人鈴掛真さん。著書『ゲイだけど、質問ある?』で多くの不躾な質問に率直に答えているが、そこに多くあるのは「ゲイはどこで出会うの?」「ゲイってノンケを襲いたくなる?」という性に関するもの。改めて鈴掛さんに「ゲイと性」について語っていただく。

同性愛者と接したことはないけど嫌?

もしかしたら、

『男性は仕事の稼ぎで家族を養うもの』
『女性は子供を産んで育てるもの』

そんなジェンダー意識が根強い田舎や地方都市では、35%よりもたくさんの人が「嫌だ」と答えるかもしれませんね。

この調査結果では他にも、職場の同性愛者に対して嫌悪感を抱く人は、40代、50代と、比較的上の世代に多い傾向が見られ、調査対象を男性500人に限定すると46.8%にまで上昇することもわかっています。

僕のようなゲイが職場にいたら「嫌だ」と感じている人の多くは、ゲイにとって同性である男性のお兄さんたちなんです。

さらに、見逃せない項目があります。

全体の内、実に81%もの人が、「誰からも(LGBTだと)カミングアウトされておらず、周囲にカミングアウトしたという人も聞かない」と回答しました。

これは一体どういうことか。おわかりですね?

ほとんどの人が、実際に同性愛者と接したことがないのに「同性愛者が職場にいたら嫌だ」と思っているんです。

同性愛者と直接会ったり、話したりして、何か具体的に嫌な思いをした経験があるわけじゃない。関わったことがないから、どんな人たちなのかわからない得体の知れなさから、いろんな憶測や偏見で嫌悪感を抱いているというわけです。

では、会社の男性たちがどんな考えで同性愛者を「嫌だ」と感じているのかを元に、ゲイの実態について解説していきましょう。