地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1901年のこの日、イタリアの電気技術者グリエルモ・マルコーニ(Guglielmo Marconi、1874-1937年)が、大西洋の両岸に位置するイギリスとカナダのあいだで無線通信の実験に成功しました。
発信されたのは、モールス信号で「S」を表す符号「・・・(短点が3つ)」でした。当時、地球の丸みによって相手が水平線の下に隠れてしまうような長距離での無線通信は不可能と考えられており、この実験結果を疑う声もあったそうです。
しかし、1920年代になると大気の上層にある電離層が発見され、電磁波がこの層で反射されることで水平線の向こう側まで届いていたことが明らかになりました。
マルコーニは無線通信の業績によって、1909年にノーベル物理学賞を受賞しています。
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ただの1本の金属棒や、1つの箱が、見えない電波を生み出し、捉える。現代社会を支える重要なツールのとてもシンプルな原理と、意外に複雑なはたらきをやさしく解説します。