地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、イギリスの物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェル(James Clerk Maxwell、1831-1879年)が、電磁波の存在を予言した論文を、王立協会から発表しました。

ジェームズ・クラーク・マクスウェル photo by gettyimages
この論文のなかで、マクスウェルは電場と磁場が波として伝わっていく現象を予言し、それこそが「光」であると考えました。この電磁波の存在はマクスウェルの発表から24年後の1888年に、ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ(Heinrich Rudolf Hertz、1857-1894年)による実験で確認されることになります。
携帯電話などで使われる電波、日焼けの原因となる紫外線、そして後に発見されたX線やガンマ線なども電磁波の一種です。
マクスウェルの導いた「マクスウェル方程式」は、光の屈折や反射などを含めた光のあらゆる物理現象を記述する基礎方程式で、この式があったからこそアインシュタインの相対性理論も生まれたといわれています。
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