地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
アメリカの月着陸有人飛行計画「アポロ計画」が、1972年のこの日、最後の宇宙船として「アポロ17号」を打ち上げました。
アポロ計画は1961年に、ケネディ大統領が1969年末までに月に人類を送り込むことを議会演説で発表したのが始まりです。アメリカの威信をかけた国家的事業として、NASAが主体となり推進されました。
直接この計画に参加した人数は17万5000人、8年間に投入された費用は約9兆円にもなります。1968年12月に「アポロ8号」がはじめて月周回飛行、69年5月の「アポロ10号」では月着陸船が月面15キロメートルの高度まで降下、69年7月20日「アポロ11号」が人類初の月面着陸に成功しました。
以後、アポロ17号まで6回の打ち上げと5回の月面着陸が行われ、計12人が月面に降り立っています。11号以降で唯一、月面着陸を果たせなかったのが、酸素タンクの爆発事故を起こした「アポロ13号」で、この事故の顛末は『アポロ13』という映画にもなっています。
ちなみに、NASAが月を目指しているのと時を同じくして、火星からの生命体との接触に成功した日本の出版社が創刊したのが、科学新書ブルーバックスだそうです。