12月 4日 ジフテリアと破傷風の血清が発表される(1890年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1890年のこの日、細菌学者の北里柴三郎(きたざと しばさぶろう、1853-1931年)とエミール・ベーリング(Emil Adolf von Behring[独]、1854-1917年)が、ジフテリアと破傷風の血清療法を発見したことを発表しました。

【写真】北里とベーリング
  北里柴三郎(左)とエミール・ベーリング photo by gettyimages

血清療法とは、ウマなどの動物に、わずかな量の病原体や毒素を注射して抗体をつくらせ、その抗体を含んだ血清を病気の治療に用いる方法です。北里は破傷風を、エミールはジフテリアをそれぞれ研究し、血清療法を生みだしました。

エミールはこの業績によって第1回のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。北里は残念ながらノーベル賞は受賞できませんでしたが、日本で最初の伝染病研究所を創設するなどして、公衆衛生の概念を広め医療の発展に貢献しました。

1915年に建てられた北里研究所の本館 
  1915年に建てられた北里研究所の本館 photo by Toby Oxborrow / Flickr

インフルエンザが全国的な流行が話題になる季節になってきました。予防接種を受けたり、手洗いうがいを心掛けたりして、健康に冬を乗り切りましょう。ちなみに、予防接種のワクチンも血清と同様に、抗体を利用したものです。