日本の航空料金が高いのは、米軍・横田基地が原因だった

日本の領空なのに自由に飛べない
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世田谷の空にオスプレイ

それだけではない。この横田空域内なら、米軍はどんな軍事演習をすることも可能なのだ。東京であれば、高級住宅地と言われる世田谷区、杉並区、練馬区、武蔵野市などの上空はほぼ全域がこの横田空域内に入っている。

「たとえば、今年10月に横田基地への正式配備が始まったオスプレイは、すでにこの空域内で頻繁に低空飛行訓練を行っています。もし墜落して死者が出ても、正当な補償がなされる可能性は極めて低いのです」

'77年9月27日、横田空域内で米軍ファントム機がエンジン火災を起こし、神奈川県横浜市緑区(現・青葉区)に墜落。火災により一般市民9名が負傷、うち3歳と1歳の男児2名の兄弟が全身火傷により死亡するという大事故が起こった。

しかし、パラシュートで脱出した米兵2名はいつのまにかアメリカへ帰国。裁判で事故の調査報告書の公表を求めた被害者たちには、日付も作成者の名前もわからない報告書の要旨が示されただけだった。

 

他にも最近、この横田空域が問題になったことがある。日本政府は東京オリンピックの開催に向けて、羽田の国際線発着枠を増やすために都心の上空を通過して羽田空港に着陸する新しい飛行ルートを策定した。

しかし、新ルートが横田空域の一部と重複していたため、米軍の許可を得る必要が生じたのだ。米軍側は民間航空機は通過を認めるが、重複部分の管制は米軍が行うと主張した。

協議の結果、航空機の通過時間帯を午後の短い時間に限ることなどを条件に、日本側の管制が認められる方向となったが……。

「結局そのために、米軍人が羽田の管制所に駐留することになったという情報があります。首都圏の上空が、世界でただ一国、外国軍に支配されている状況に加えて、そのほんの一部を数分間使うことさえ自由にならない。

日本という国がどれほど異常な状況にあるか、浮き彫りになったと言えます」

米軍の基地問題は沖縄に限った話ではない。

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「週刊現代」2018年12月15日号より

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