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ビットコインの価格、それでも「下げ止まらない」3つの理由

節目を割り込んで投げ売りが始まった

ビットコイン、仮想通貨の投げ売りが始まった

ここのところ、ビットコインを筆頭に年初来安値を割り込んだ暗号通貨(仮想通貨)が厳しい動きを見せている。筆者は、9月や10月の執筆時点では強気な姿勢を打ち出していたが、年初来安値更新のタイミングでの投げ売りが強まってしまった。

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筆者は、強気の背景として、金融庁が10月24日に、「一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」を認定資金決済事業者協会として認定したことなどを材料視していた。実際、自主規制ルールが業界に誕生したことから、業界としての信頼性は一段上がったと今でも考えている。

ただ、ビットコインキャッシュの分岐がネガティブな動きにつながり、年初来安値を割り込んだことで投げ売りが増加してしまった。

株や為替でも年初来安値を割り込んだタイミングで売りが膨らむケースが多い。暗号通貨は需給面が価格形成の多くを占めていることから、余計にダイナミックな動き(11月15日に年初来安値水準の65万円を割り込んだあと、25日に39万円、フィスコ仮想通貨取引所にて)となった。

まず年初来安値を一気に下回るきっかけとなったといわれるビットコインキャッシュの分岐に関して説明したい。

 

ビットコインキャッシュの分岐でいま起きていること

11月16日午前2時頃、ビットコインキャッシュはかねてより注目されていた機能更新を目的とした仕様変更(ハードフォーク)の完了後に、ビットコインABC側とビットコインSV側という二つの暗号通貨に分岐した。

ビットコインABCとビットコインSVはそれぞれネットワークの仕様を巡って対立していた開発陣営で、ハードフォーク後は互換性のないふたつのチェーンとしてそれぞれにマイニング(暗号通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)が行われている。

分岐前まではビットコインSV側のハッシュレート(マイニングの計算力を表す単位)が全体の7割超を占める状態だったが、ハードフォーク後にビットコインABC側が大幅にハッシュレートを追い上げて逆転。16日13時時点では、ビットコインABC側が全体の7割を占める(コインダンスより)。ビットコインドットコムというABC側の大手マイニングプールが分岐に併せて大幅にビットコインキャッシュに対するマイニングの計算力を高めたことがきっかけとなった。