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# 性犯罪

忘年会で酔った女性部下を襲った上司、そのヤバすぎる「開き直り」

正社員になったばかりの立場を逆手に…

忘年会で酔いつぶれた女性部下を家に連れ込んで…

年末の風物詩、忘年会の時期がやってきました。

この季節になると、駅のベンチやネオン街の路地裏、そして居酒屋のトイレなどで酔いつぶれた女性が視界に飛び込んでくるたびに、「酩酊状態の子はあの後、どうなったのだろうか?」と心配せずにはいられません。何もできない無防備な女性を部屋やホテル、車などに連れ込むような輩もいるのですから……。

それでも「そんなの自己責任でしょ!」と被害者を揶揄する声も一定数存在しますが、本当にそうでしょうか? 赤の他人ならともかく、被害者が自分の娘だったらと考えたことはあるのでしょうか?

今回、紹介する的場裕介さん(61歳。仮名)もその1人で、娘さんが会社の飲み会で無理やりお酒を飲まされ、酩酊状態に陥ったのですが、直属の上司は娘さんを介抱するどころか家に入り込んだのです。

そして娘さんは力ずくで非合意の性交渉を強要され、避妊する暇すら与えられず、身体的にも精神的にもボロボロにされてしまったのです。

性犯罪は被害者がセカンドレイプ(責任を取らせる過程で、さらに傷つけられる)を恐れて泣き寝入りするケースが圧倒的多数。今回は、私の相談実例からセカンドレイプを乗り越えて、相手にきちんと責任を取らせたケースを取り上げます。

 

上司は「介抱」するふりをしてタクシーに乗り込んだ

「信じられません! 上司の男が何事もなかったかのように出勤してくるなんて…『あの件』で娘が辞めなくちゃいけなくなったのに。娘がどれだけ苦しみ、悲しみ、悩んだと思っているんですか! 先生、酷すぎませんか? 介抱すると見せかけて家に上がり込むなんて! まともに動けない娘を無理やり犯すなんて…だいたい娘を守るべき立場の上司が好き勝手やるなんて!」

裕介さんには26歳の娘さんがおり、短大を卒業し、一度は正社員として就職したのですが、会社に馴染めずに1年足らずで退職。それからリワークプログラムを経て23歳で今の会社に派遣社員として配属。そして今年、正社員として採用されたことで、1人で部屋を借りることができたそうです。

娘さんはようやく実家から出て1人暮らしを始めたので、裕介さんもホッと一息をついていた矢先のことでした。娘さんの身に何が起こったのでしょうか?

派遣時代は参加しなかった部署の忘年会で少し緊張していたのか。場を盛り上げるために少し無理をして飲み過ぎてしまったのか。今まで経験したことのないような酔い方をしてしまったようで途中からトイレに立つときにふらついたり、腰砕けになって転んだり…退店するときには体に力が入らずに座り込んだまま立ち上がれなくなってしまったのです。

いわゆる酩酊状態ですが、上司(松井大貴、36歳、既婚。仮名)は「しょうがねーな!」と言い、「俺が送っていく」という感じで、上司は娘さんを連れてタクシーに乗り込んだそうです。忘年会の参加者はてっきり上司が部下のことを心配し、介抱したのだと信じて疑わなかったのでしょう。