# 自己啓発

お金持ちやスーパースターたちが学ぶ、スゴイ日本人をご存じですか?

ロックフェラー3世から大谷翔平まで
平野 秀典 プロフィール

欲を捨てるな、炎と燃やせ。

天風の教えの中で最も目を引くのは、自らも「人生で一番大切な自覚」という表現で伝えている次のような名言です。

欲を捨てることはできない。
捨てようとすること自体が欲だから。
楽しい欲をどんどん燃やせ。
人の喜びをわが心の喜びとすることが、
最も尊い欲だ。

「人の喜びをわが心の喜びとする」、つまり、自他感動という境地が最上級の欲であり、最も大切な自覚であると断言しています。

そもそも天風哲学が世に出るきっかけとなったのは、奥様の頼みで従兄弟たちに体験談を話したときに、皆が喜んでいる姿を見て深く感動した天風が、一切の社会的地位を放棄し、辻説法を始めたことでした。

自他感動を実現するという欲を燃やし続けたことが、物心両面の成功を引き寄せる原動力になっていたのです。

人の喜びを自分の喜びとする、という心の姿勢は、東洋哲学では「大我」「大欲」とも言われ、人生を豊かに生きるための原則ともされています。それに対し、自分だけが楽しければいい、または自分なんてどうでもいいという心の姿勢は「小我」「小欲」と呼ばれます。

天風をはじめ、その教えを学んだ成功者やスーパースターたちは、圧倒的に高い確率で「大我」「大欲」という心の姿勢を持ち、周りの人たちと共に豊かになる生き方を貫いています。自他感動に生きれば、成功や富は結果としてついてくるのです。

天風の教えは、金持ちになるための小手先のノウハウではなく、人間が本来持っている可能性を磨くことで、誰でも自分らしい成功の頂に到達できるというものなのです。

photo by iStock

「何を言うか」ではなく「何をするか」

天風の教えは、「How to say」より「How to do」を重要視していました。

情報過剰時代と言われる現代は特に、立派な言葉や情報、ノウハウやテクニックは、ほぼ無料でいくらでも手に入ります。しかし、それを自分の人生において実践し、進化成長することによって、誰かの元気や希望となり、灯台のような存在になるような人はわずかです。

別の言い方をすれば、「希少価値」という価値を持つ人です。

 

百の立派なことを言う人より、一の大切なことを実践する人が、人を幸福にするのです。