中国最高級ホテルの「ヤバイ秘密」を暴露した投稿動画の波紋

みんな薄々感じていたが
北村 豊 プロフィール

密室で客室係がやっていること

それでは、動画「コップの秘密」の概要は次の通り。

花総花総・微博投稿画像「杯子的秘密」動画あり
 

(1)動画が始まると画面に次のような文章が現れる。すなわち、「私は花総、私は恐らく中国のホテルに宿泊した回数が最多の人間だと思う。過去6年間、私はホテルを家として、147軒の5つ星ホテルやデザイナーホテルに2000泊以上滞在した。今日、私は貴方にホテル業界で100%に近い形で普遍的に存在している問題をお話ししたい」。

(2)画面が変わり、「以下は私本人がホテルに滞在中に真実を撮影した動画です」との文字が現れ、その下に現れた枠の中に「コップの秘密」という題名が大きな文字で表示された。さらに、枠の下には「撮影機材はチェックアウトの時点で取り外しました」との注釈が表記された。そして、画面は各ホテルの洗面台を清掃する客室係の画面へと切り替わる。

(3)最初に映し出されたのは「北京康莱德酒店(コンラッド北京)」というホテル名であり、その下には「ヒルトングループ、エグゼクティブルーム参考価格1泊1800元(約3万円)」という説明が表記された。次の画面には「客室係が床から汚れたバスタオルを拾い上げるとコップ、洗面ボウル、鏡面を拭く」という字幕が現れ、客室係がその通りの動きをする。次の画面には「もう一人の客室係が汚れた雑巾でコーヒーカップを拭く」という字幕が現れ、実際に別の客室係が雑巾でコーヒーカップを拭いている映像が流れる。

(4)次の画面には、「北京柏悦酒店(パークハイヤット北京)、ハイヤットホテルグループの旗艦ブランド、参考価格1泊2000元(約3万3000円)」という字幕が映り、客室係が汚れたタオルでコップや備品を拭く映像が流れる。同様の繰り返しが、「福州香格里拉酒店(シャングリラホテル福州)」、「貴陽喜来登貴航酒店(シェラトン貴陽ホテル)」、「南昌喜来登酒店(シェラトン南昌ホテル)」と続くが、どこのホテルも客室係が前日の宿泊客が使用して汚れたタオルやバスタオルでコップや洗面ボウルを拭く映像が映っていた。

(5)その次に画面に映し出されたのは、「上海宝格麗酒店(ブルガリホテル上海)、万豪グループ、シティビュールーム参考価格1泊4500元(約7万4000円)」という字幕であった。画面の中で客室係が汚れたタオルでコップや洗面ボウルを清掃するのは他のホテルと同じだったが、異なったのは、客室係がゴミ箱の中からホテルのシンボルマークが印刷されたプラスチック製の蓋(ふた)を回収すると、自分が着ている制服にこすりつけて汚れを取った(?)上で、宿泊客が使用したフェイスタオルで拭いたガラスコップに被せたことだった。

同ホテルは花総が告発した14軒の5つ星ホテルの中で宿泊費が2番目に高く、ホテル自体も最高の格式を任じているはずだが、プラスチック製の蓋をゴミ箱から回収して再使用するという最低の振る舞いが演じられたのである。

(6)その後も、「上海四季酒店(フォーシーズンズホテル上海)」、「上海浦東文華東方酒店(マンダリンオリエンタル・プートン上海)」、「上海世茂皇家艾美酒店(ル・ロイヤル・メリディアン上海)」、「上海璞麗酒店(ザ プリ ホテル アンド スパ上海)」と続き、次の「上海浦東麗思卡爾頓酒店(リッツカールトン 上海 浦東)」では客室係が水を蓄えた洗面ボウルの中へコップ類を置き、その上から宿泊客が使ったシャンプーの残りを注いでコップ類を洗い、洗い終わったコップ類を汚いタオルで拭く状況が映し出された。

(7)次の「上海外灘華爾道夫酒店(ウォルドルフ アストリア 上海 オン ザ バンド)」の後には、宿泊費の参考価格1泊5000元(約8万2000円)と14軒中で最も高い「北京頤和安縵酒店(アマン アット サマー パレス 北京)」が映り、最後に「北京王府半島酒店(ザ ペニンシュラ 北京)」の映像が流れて合計14軒の5つ星ホテルにおける客室係による洗面所の清掃作業の状況が暴露された。

(8)そして、画面に次の文章が表示されて、動画は終了となる。すなわち、全てのホテル管理グループは客室清掃手順と衛生基準を持ち、政府の管理部門も『旅行業客室コップ洗浄操作規定』を公布したことがある。客室のコップ洗浄というプロセスにおいて、ホテル業界全体は「厦門五縁湾凱悦酒店(ハイアット リージェンシー厦門五縁湾)」と「杭州西湖国賓館(シーフー ステート ゲストハウス)」を除いて壊滅的な状況に近く、私がこの数年に滞在した大部分のホテルは均しく関連制度が実施されていない。

本動画で取り上げたホテルの多くは中国ホテル業界の模範である。しかし、彼らの衛生状況でさえかくの如しなので、先ずは宿泊客のコップを清潔にすることから始めるべきである。