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「マリー・アントワネットの巨乳」を型どり作ったグラスをご存じか

どうやら、ナイスバディだったらしい

バスト109cm、ウエスト58cm

「君の瞳に乾杯!」

往年の名作『カサブランカ』でハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが交わすキャッチーなこの名台詞(真似したことがある人も案外多いのでは)。もちろん乾杯するのは、シャンパンだ。

 

結婚式やクリスマス、タイタニック号の処女航海やワールドカップの開会式に至るまで、祝いの席に欠かすことのできない酒、シャンパン。その歴史は古く、初代フランス国王クロヴィス1世が496年にフランス・シャンパーニュ地方で戴冠式を行った時には、すでに原型といえるシャンパーニュのワインが宴の場に並んだという。

それから約1400年後、シャンパンが日本に初上陸したのは1853年のこと。

黒船に乗ったペリーが浦賀に来航した際に、折衝をした浦賀奉行にふるまわれ、翌年の日米和親条約締結時にも大量のシャンパンが開いたとされている。ちなみに、初めて飲むシャンパンの美味しさからか、出席者の日本人は泥酔して醜態を晒したとか……。

これがクープグラス(Photo by iStock)

今も昔も特別な場面にこそ、シャンパンは存在感を発揮する。それだけに、この美酒を愛してやまなかった歴史上の人物も多い。「悲劇の王妃」としても名高い、かのマリー・アントワネットもその一人。その証拠が今もシャンパングラスに残されている。

シャンパングラスと言うと、細長い筒状の「フルートグラス」が一般的。だが、格式の高いパーティーなどの席では、広口・浅底の「クープグラス」と呼ばれる形状のものが多く使われる。このクープグラス、実はマリー・アントワネットの乳房から型をとって作ったと言われているのだ。

彼女自らが作らせたかどうか真相は定かではない。が、確かに彼女のスリーサイズは身長154cm、ウエスト58cm、バストに至っては109cmと、今でも通用するほどのナイスバディだったとの記述もある。

当時の職人たちが、その美しい胸にインスピレーションを受けてシャンパングラスを作ったとしても、納得のいく話だ。(栗)

『週刊現代』2018年12月1日号より