49歳で小説家デビュー「元・食堂のおばちゃん」が大好きな本

山口恵以子さんの「人生最高の10冊」
山口 恵以子

山口恵以子さんのベスト10冊

第1位『ポーの一族』(全3巻)
萩尾望都著 小学館文庫 562円(1巻)
人知れず永遠の時を生き続ける吸血鬼一族と現世人たちの葛藤を描く。「少女漫画を芸術の域に押し上げた一作です」

第2位『レベッカ』(上・下)
ダフネ・デュ・モーリア著 茅野美ど里訳 新潮文庫 上710円、下630円
妻を亡くした貴族のマキシムの後妻となった「わたし」は邸宅マンダレーで、先妻「レベッカ」の影に脅かされる

第3位『風と共に去りぬ』(全5巻)
マーガレット・ミッチェル著 鴻巣友季子訳 新潮文庫 710円(1巻)
アメリカ南部の大農園に生まれたスカーレット・オハラの怒濤の人生を、南北戦争を背景に描いた壮大なドラマ

第4位『杉の柩
アガサ・クリスティー著 恩地三保子訳 ハヤカワ文庫 860円
クリスティー作品で唯一の法廷もの。あらゆる状況において不利な被告をポアロが救う

第5位『ヴァルハラ最終指令
ハリー・パタースン著 井坂清訳 ハヤカワ文庫 入手は古書のみ
『鷲は舞い降りた』で知られるジャック・ヒギンズが名義を変えて書いた冒険小説

 

第6位『父と子
ツルゲーネフ著 工藤精一郎訳 新潮文庫 630円
「父と子の世代の断絶の物語が面白く、ロシア文学に目覚めるきっかけになりました」

第7位『死の接吻
アイラ・レヴィン著 中田耕治訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 920円
才覚と美貌に恵まれた貧しい生まれの青年が財産目当てに大富豪の娘たちを殺していく

第8位『羊たちの沈黙』(上・下)
トマス・ハリス著 高見浩訳 新潮文庫 各630円
5人の若い女性を殺し皮膚を剥ぎ取った犯人の追跡劇を描いたサイコキラー小説の傑作

第9位『天鵞絨物語
林真理子著 光文社文庫 入手は古書のみ
昭和初期の上流社会を舞台に、美しく退廃的な夫への愛に殉じて生きた女性の妄執を描く

第10位『ルネサンスの女たち
塩野七生著 新潮文庫 670円
「陰の主役のチェーザレ・ボルジアの悪の魅力にはまり、塩野ファンになりました」

『週刊現代』2018年12月1日号より