初めまして、AirbnbJapanの長田です。
民泊をめぐっては今年6月に新法(住宅宿泊事業法)が制定されたことで、個人の住宅オーナーのみならずハウスメーカーや不動産デベロッパーなど様々なプレイヤーが参入が相次ぎ、市場が本格的に拡大しています。
一方、いまだに多くの方が民泊で宿泊したことがなかったり、また実際にどのような人が家を提供し、どのような人が利用しているかについて知らないのではないでしょうか。
そこでまずは、世界最大プラットフォームであるAirbnbとはどういうサービスなのかをご説明させて頂いたうえで、実際に日本ではどのような人たちがどのようにお家を貸しているのか。また、民泊で家を貸している人たちはどんなライフスタイルを送っているのか。普段はあまり知られていないその具体的な実例から、民泊を始めたい人への賢い始め方までをご紹介したいと思います。
Airbnbとは2008年にサンフランシスコで創業した、住宅や宿泊場所を貸し出そうとする人と旅行者をつなぎ、新しい旅のデザインを可能にするプラットフォームです。現在、Airbnbでは191カ国8万1000都市で、500万以上の物件を掲載。その中には一般家庭でのホームステイから、別荘の一軒貸し出し、さらにはお城やツリーハウス、無人島などの特別な場所も含まれています。
創業のきっかけは家賃の高騰するサンフランシスコでその工面に困った創業者が、当時住んでいたアパートの一室でエアーベッドを貸し出し、さらには朝食を提供したこと。それから10年が経った現在、Airbnbを利用して宿泊したゲストは4億人を超え、ホスト(家を貸し出す人)が稼いだ収入は累計で約4.2兆円となっています。
2016年のリオデジャネイロ五輪では、オリンピックの開催期間中に約8万5000人のゲストがAirbnbの物件に宿泊し、期間中のホスト収入額は30万ドルにも上りました。
ではAirbnbは日本では実際のところどのような人によって運営・活用されているのでしょうか。