Photo:『どん底から1日1億円の売り上げを出す方法』より
# マーケティング

保阪尚希さん語る「1日1億売り上げる『スター商品』のつくり方」

何でも自分でやろうとしない
芸能界をセミリタイアし、通信販売の世界へ転身した保阪尚希さん。大ヒット商品を連発し、その裏側を明かした著書『どん底から1日1億円の売り上げを出す方法』(ワニブックス刊)も出版した。俳優だった彼が、なぜここまでの成功を収めることができたのか? ポイントは、自分が「スター」になるのではなく、商品が「スター」になるよう心がけたこと。自分は一歩引く、その大切さと難しさについて本人が語った。

「マッチメイク」を意識する

僕は、言うまでもなく男ですが、女性みたいな生活をしています。

Photo:『どん底から1日1億円の売り上げを出す方法』より

どういうことかというと、見られる職業ですから、肌のこと、体のことを気にしなければいけないですし、しゃべり方も気にしなければいけません。メイクをしたりしますし、爪のことも気にしたり、ほとんど女性と同じです。

とはいえ、例えばネイル関連、化粧品関連の商品は僕には売ることができません。すごくいい商品を見つけたり、こういうのがあればいいなと思って考えついても、男の僕がプロデュースしても売れないでしょう。

そこで僕がしなければいけないのは、「マッチメイク」です。いい商品があっても僕では売れないのであれば、誰が立ってくれたらお客さんの心にすっと入り込めるのか、お客さんたちが納得するストーリーが作れるだろうかということを考えます。これが、僕の通販コンサルティング業務です。

こういったことは、今まで芸能の世界でもやってきました。例えば、自分にオファーが来た仕事の中で、「自分ができなくはないけど、この役、俺じゃないな」と思うこともありました。

仕事をいただけるのはありがたいのですが、「この役、僕ではなくて、あそこの事務所に面白いヤツがいるから、そいつに振ってみたら?」と、昔からマッチメーカー的なことをしていました。これが通販ビジネスでも応用が利くのです。

 

本来だったら、僕自身がタレントですから、僕が出て商品を売るべきかもしれません。ですが、自分向きではない商品の場合は、他のタレントさんに仕事を振ります。そこに固執することは、僕はありません。

本当の目的は商品を売ることです。ただ、タレント業を生業としていると、どうしても自分が前に出たがります。「自分ではなく、この商品が売れなかったらお金にならない」という切り替えが、タレントというのはなかなかできないものです。

何よりも商品を「スター」にしなかったら、収益が出ません。自分がスターになる必要なんかないのです。でも、タレントさんはこれがなかなかできません。

僕は昔から仕事を他人に振っていたので、これができました。別に紹介料をもらうわけではありません。お金は1円ももらっていません。

僕は、ドラマの主役の話が来ているのに断ったり、女の子を立てたりということをやってきたことが、商品をスターにしていくというところにつながっていると思います。

僕は芸能の世界で突っ走ってきて、スター扱いされたこともありますが、それは自分の力でできたわけではなく、周りのいろいろな人が僕をスターにしてくれたのです。

僕の通販ブランド『保阪流』でも、1日に何億円も売れるような商品というのはスターですから、そういう意味では僕たちがスターを作り出しているわけです。

これも、商品が勝手にスターになるものではなく、作ってもらうものだということを理解していないと、裏から支えることは難しいのではないでしょうか。