僕が20歳でビジネスをスタートしたとき、最初はまったくうまくいきませんでした。
そして、衝撃的なことに気づきます。
それは、「僕は好かれてない!」ということでした。
「あなたの考えは間違っている」
「これはこう考えるべきだ」
と周りを論破し、議論には勝ち続けましたが、仲間はどんどん離れていきました。
当時の僕は、「正しいことを伝えればいいんだ」と思っていたために、共感してくれる人を集めることができなかったのです。
その後、偶然の産物ですが、「良好な人間関係」を築く機会に恵まれると、ビジネスはうまく動き始めました。
「なるほど! 仲良くなることが一番大切なんだ。自分を好きになってもらうことが重要なんだ」
と気づいたのです。
この「良好な人間関係」は仕事の場面を通じてだけではなく、むしろ、それ以外の時間に、いかに相手に貢献していたかで決まっています。
普段から相手の役に立ったり、喜ばせたり……。
人に対して貢献することの大切さを知りました。
では、「普段からの相手への貢献」ってどうすればいいのでしょう?
「貢献の3S」という言葉を友だちの女性から教えてもらいました。
それは……、
「最小の努力」で、
「最高のタイミング」で、
「最大の結果を生むもの」をやる、
ということでした。
「1分あったら、1人の人を喜ばせることができる」と彼女は言います。
1日10分、誰かに貢献する時間を持つならば、1年後、まったく違う人生になっていることでしょう。
どんな小さなことでもいいのです。
「昨日はありがとうね」
のメール1本でもいいのです。
「どんなお仕事をしているんですか?」
と相手の話を傾聴することで、幸せな気持ちにすることだってできます。
「昨日、同じパーティーに出席していましたよね。遠くからだったのでご挨拶できませんでした。また、お茶でもよろしくお願いします」
こんな1本のメールが、ご縁を繋いでくれることもあるのです。
ほかにも、人に貢献する言葉には、さまざまなバリエーションがありますよね。
「昨日のお話、めちゃくちゃ楽しかったので、またすぐに会いたくなりました」
「先日のお話ですが、ここに面白い記事がありました。https://www.……」
「ご馳走さまでした。美味しかったです。友だちも大変喜んでいました……」
こうして貢献を続けていけば、いい人間関係を作ることができます。
そのためには、「良いと思ったこと」や「美味しいお店の情報」を、どんどん人に伝えるクセをつけましょう。
そうすると、「あの人からの情報はいつも自分に有益だ」と思ってもらえます。