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「フォークの神様」が「ゴルフの神様」へ転身した理由

いまだ年間50ラウンド
「いまでもドライバーは200ヤードくらいは飛ばしますよ。やっぱりゴルフは振り回さないと面白くないからね」よく通る声でこう語るのは、中日ドラゴンズOBで、「フォークの神様」と呼ばれた往年の大エース、杉下茂さん(93歳)である。

いまだ年間50ラウンド

180cmの長身で、背筋はしゃんと伸びている。歩くスピードも驚くほど速い――。杉下さんは、90代のいまも月に3~5回、年間で計50ラウンドもゴルフをプレーしているというから驚きだ。

 

「私は東松山CCと青梅GCのメンバーで、コースの月例競技会や開場記念コンペには必ず出ていますよ。また江夏(豊)や黒江(透修)など昔からの友人が主催するチャリティーコンペにも身体が許すかぎり参加します」(杉下さん・以下同)

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しかも楽しむだけではない。スコアもきっちりと結果を出している。

「昨年は、青梅GCの月例杯Bクラスで優勝しました。エイジシュートは何度か出しています。ただ最近のスコアはひどいね。100を叩くこともある。調子が良ければ90台。何がダメかと言えばパターです。基本的に練習をしないから(笑)」

杉下さんがゴルフを本格的に始めたのは、中日に入団して3年目のシーズンが終わってから。以来、トレーニングの一環として、オフシーズンには3ヵ月で120ラウンドしたこともあった。

「いまは健康のためですよ。普段、運動は何もしない。ゴルフが唯一の運動で、倅が運転する車で、月例競技会に参加するためにゴルフ場に行くことが健康管理になっている。

60代の倅とはいまも同じティでラウンドしているけれど、やっぱりここ2年くらいは勝てなくなりました(笑)」

90代とはいえ、いまだ勝負師のまま。平日にのんびりラウンドすることはほとんどなく、月例競技会で緊張感を味わう。