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フランス人の「出産&子育て」が、日本とここまで違うワケ

フランス人は「里帰り出産」をやらない
横川 由理 プロフィール

退院から1週間くらい、助産師さんが見に来てくれる

現在、出産時の入院期間はわずか2日。私が出産した当時は4日でしたが、子どもが黄疸(おうだん)にかかってしまい、1週間ほど入院していた経緯があります。特に黄疸の治療を行うわけではなく、ひたすら窓のそばに寝かして、紫外線を浴びさせるという方法です。

トラブルがない場合は2日経つと退院となります。退院から1週間くらいは、助産師が赤ちゃんと母親の様子を見に来てくれるので安心です。

入院中には、プロのカメラマン(女性も多い)が病室を回って赤ちゃんの写真を撮ってくれます。後日、カメラマンが自宅までやってきて、注文を受ける仕組みです。

さすがはプロ、きれいに撮れていますが、1万円程度でしょうか値段は高かったという記憶があります。

 

フランス人が「里帰り出産」をやらない理由

日本では、里帰り出産をすることが一般的な習慣として広く行われています。しかし、フランスには里帰り出産という考え方はありません。夫婦が家庭の基本的な単位であるため、別々の場所で生活することは理解することができないわけです。

里帰り出産のメリットは、実の両親が慣れない育児や家事をサポートしてくれること。新米ママは身体を休めながら育児に専念することができるでしょう。

一方、デメリットもあります。妊娠後期や出産前後の1番大変な時期を夫と共有できないことが挙げられるでしょう。

歩くこと自体苦しくなる時期。そんな苦労や出産直後の育児を協力し合って乗り切る経験ができません。子育ては夫婦そろって二人三脚。里帰り出産の場合、出産数ヵ月後に、母親が赤ちゃんを連れて帰ってきても、夫自身が「どのように接したらよいのかがわからない」という声を聞くこともあります。

〔photo〕iStock

里帰り出産をするか、しないかのどちらがよいかは一概にいえませんが、最初から夫と一緒に育児を行った方が後々の育児や家事に積極的に参加しようという意欲が増すということもあるそうです。

とはいっても、日本とフランスでは環境が違いすぎます。フランスには出産前の準備クラスがあり、夫婦で参加して親になることを学びます

出産後は、「男性の産休」が2週間あり、この期間は有給休暇です。

さらに、フランスの労働時間は週35時間で、残業がないため、夫は早く家に帰って育児や家事を行う余裕があります。日本も見習っていただきたいものですね。