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世界の国々が危機感を抱く「プラスチック問題」の深刻な実態

実は洗顔剤にも大量に含まれている

ペットボトルは最終的にどうなるのか?

地層はその時代を映し出しています。

博物館で貝塚を見ると、その時代の人々の生活を想像することができます。貝塚があると、そのあたりに人々が生活していたとか。水辺はこの辺までだったとか――。

将来、今の時代の地層を見ると何が見えるのでしょうか?

ペットボトルなどのプラスチックゴミがいっぱい出てくるのではと危惧しています。よくもこんなに分解しないものをたくさん放置していたなぁと、未来の人々に笑われるかもしれません。

そもそもペットボトルがこんなに頻繁に使われるようになってから、まだ22年くらいです。1996年に500ml以下の小型サイズのペットボトルが解禁されたので、それ以前は、あまりこのサイズのものは、環境中にも出回っていなかったことになります。

環境中に放出されたペットボトルは、どこから来て、どこに行き、どんな変化をして環境中を漂い、最終的にどうなるのか? そんなことを考えながら、雨の次の日、湖岸に流れ着いたペットボトルなどを眺めています。

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レジ袋やコーヒーカップなどが環境中に放置された場合、それらは太陽光を浴び、徐々にパサパサになり、雨の日に流されて、河川に注ぎこみ、下流の湖沼などに流れ込むと思われます。

どの過程で細かくなり、どこでどの媒体にくっついているのかなど、分からないことが多いのが現状です。

また、レジ袋とコーヒーカップでは、パサパサになるなり方が違うように思えます。分厚さ、素材、用途など、使われているプラスチックの種類はさまざまです。

 

ものによっては、紫外線吸収剤などを練り込んでいて、パサパサになるのを防ぐものなどもあります。それら種類によって、劣化の速度や環境中での動態が異なることが想像できます。

また、近年、人気の薄手のペットボトルも、環境中での挙動は異なると思われます。小さいもので考えると、お菓子の包装の開け口のところとかをよくほかしがちです。これらのうち、元の形を残したものを「マクロプラスチック」と呼びます。

これらは、環境中で太陽光や温度変化、生物による分解、波による破砕などの影響を受けて、徐々に小さくなり、微細片となります。

微細片となったものを「メソプラスチック」と呼びます。そして、5mmよりも小さくなったものを「マイクロプラスチック」と呼びます。