この冬のボーナスをあてにして「大型家電」を買ってはいけない

資産を守る「かしこい買い物」術
荻原 博子 プロフィール

家を埋めつくす、使わないもの

みなさんのおうちには、「なぜこんなものを買ってしまったのだろう」というものはありませんか?

例えば、電動調理器。みじん切りやスライスが一瞬で出来るのでこれは便利と買ったら、少人数の家族ではそんなに大量の野菜は刻まない。わざわざひっぱりだして使って、洗って仕舞うのが面倒で、ついつい使わないままということも多いでしょう。

 

また、セールで布団などが安く売っていて、「お客様が来たら1組あったほうがいいかも」などと思って買ったら、客は来ないし邪魔だし。でも、せっかく買ったから捨てるに捨てられないケースも。

最たるものが、健康器具。テレビで「こんなにウェストが細くなる」なんていうので買ったら、一回使って放りっぱなしという人は多い。

「あったら便利」は、なくてOK

「あったら便利」が、意外なところで家計を圧迫しています。

例えば、都会に住んでいるのに、自家用車を持っている人。確かに、出かける時には車があったほうが便利な気がします。

けれど、地下鉄やバスの便がいい都会で、自動車は必需品でしょうか。タクシーに乗って1000円、2000円と払うのはちょっと惜しい気がしますが、でも、車を持っている維持費に比べたら安いもの。車があると、車代だけでなく、車検代、保険代、ガソリン代、駐車場代と、様々な経費がかかります。

月にならすと、5万円くらいはかかっているという方は結構いらっしゃると思います。これが、もし月5万円タクシーに乗るとしたら、乗り放題になることでしょう。

地方では車は必需品ですが、都心では、なくても不便ではないのです。

なぜ、「あったら便利」と思って、いろいろなものを買ってしまうのでしょうか。

それは、本当に必要なものの優先順位が、はっきりとわかっていないからだと思います。優先順位がわかっていたら、「あったら便利」というものの必要度の順位は低いはずです。それでも買う人は、物欲が強い時代に生きてきたからでしょう。

けれどこれからは、シンプルに暮らすことが素敵なライフスタイルとなっていく時代。便利なものを求めてお金を使うよりも、心豊かに暮らせるライフスタイルが求められています。どんなに便利なものを身近に揃えても、心までは満たしてくれません。

「足るを知る」という言葉がありますが、あれもこれもと欲しがるのではなく、心を満足させて楽しく暮らしていけるほうが、すてきだとは思いませんか?