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この冬のボーナスをあてにして「大型家電」を買ってはいけない

資産を守る「かしこい買い物」術
この冬のボーナスで、「家電を買い換えよう」「車を買おう」という方は、ちょっと待って。そのボーナスをあてにして、本当に大丈夫でしょうか。
テレビでおなじみの経済ジャーナリストで、著書『投資なんか、おやめなさい』『払ってはいけない』などでも知られる荻原博子氏が、安易なボーナス頼みをやめる「かしこい買い物」術をお伝えする。

「ボーナス払い」は、後が怖い

ボーナスで、「家電を買い換える」「車を買う」という方は、多いのではないでしょうか。月々で支払えないような特別の出費は、ボーナスでまかなうというのが、普通のようになっています。

ボーナスの現金払いならまだしも、クレジットカードの「ボーナス払い」で先に買い物を済ませている人もいるでしょう。

けれど、これからは、ボーナスがあてにならない時代がやってきます。

 

表は、資本金20億円以上で従業員が1000人以上いる大手企業のボーナスの妥結額ですが、今から50年ほど前は、大手企業でも、夏、冬共にボーナスは10万円台でした。これが、高度成長の波に乗って大幅に増え、バブル時代に、ほぼ現在と同じくらいの額になっています。

けれどそれ以降は、良い時と悪い時の波が出ています。1999年に減っているのは、アジア通貨危機があり、山一証券、北海道拓殖銀行などの経営破綻が表面化するなど経済が大荒れに荒れたから。2008年に良かったボーナスが翌年にがたんと下がったのは、リーマンショックがあったからです。

それでも、大企業のボーナスは、この程度の目減りで済んでいますが、中小零細企業の場合には、こういった経済的な変動があると、ボーナスが出ないというところもざらにあります。

2018年の夏のボーナスは過去最高でしたが(大手企業、経団連発表)、ボーナスが給料の調整弁となってしまっている現状では、いつ下がるかわかりません。だとしたら、ボーナスは主に貯金に回し、月々の給料で生活できるようにしておいたほうがいいでしょう。

買うなら狙い目は「型落ち商品」

ボーナスを預金しておくと、その中から計画的にお金を使うことができます。

「型落ち商品」をご存知でしょうか。冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は、売り出し当初が最も高いものです。

メーカーが家電製品の新型モデルを売り出すのは5月から6月、10月から12月に集中していて、この時期に新しい家電製品を出すと、それまでの商品は「型落ち」ということになり早く処分してしまいたいという思惑が働くので、大幅な値引き販売が行われるのです。

ちなみに、今の電化製品の性能は、新機種といっても従来のものとほとんど変わりませんから、「型落ち」はおトクということになります。

またメーカーも販売店も決算を迎えるのが3月末、9月末。この時期の少し前には売り上げを伸ばしておきたいということで「値引きしてでも売り切りたい」というインセンティブが働くので、値引き交渉がしやすくなります。

確かに、ボーナス時期にもセールなどがあって安くなっていますが、「型落ち」の安さには及びません。

だとしたら、より安い時期を見定めて買う。

ちなみに、車なども決算時期に安くなる傾向があります。

自動車メーカーは、決算時期の前になると、会社の業績を上げたいので、たくさん車を売ってくれたディーラーにノルマが達成されたら報奨金をたくさん出します。そのため、ディーラーは値引きしてでも販売台数を増やそうとするので、いつもよりも大幅値引きになりやすい。

ボーナスをあてにして買うよりも、ボーナスは貯金しておいて安い時期に買う。そうすれば、ボーナスが減ったから買わなくてはいけないものが買えないということがなくなるでしょう。お金が払えない、なんて事態も避けられるはずです。