11月22日 レーマーが光の速さの測定結果を発表(1675年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

デンマークの天文学者オーレ・レーマー(Ole Christensen Rømer[丁]、1644-1710年)は、パリの王立天文台で得た観測結果をもとに光の速度を算出し、1675年のこの日、その結果をフランス科学アカデミーに報告しました。

レーマーの手法は、木星の衛星「イオ」が木星本体の背後に隠れる「食」のタイミングが、計算から得られる理論値と、実際に観測される値とで異なっていることに着目したものです。

この理論値と観測値のずれは、光が有限の速度をもっていると考えれば、矛盾なく説明することができ、さらにずれの大きさから光の速度が求められます。レーマーは精度よく「食」のタイミングを計測することで、光速度を秒速22万7000キロメートルと算出しました。

レーマーの測定方法
  レーマーの測定 photo by gettyimages

わたしたちが見ている夜空の星の光は、何万年も前に星の表面から放射された光だということは、みなさんご存じですよね。じつは、木星の衛星からやってくる光も40分くらい前に、衛星の表面で反射した光なのです。つまり、木星の後ろから「イオ」が出てきた、と私たちが認識する何十分も前に、イオはその場所を通過していたということなります。

日常生活ではまったく実感できない光の速度をもってしても、太陽系を旅するというのはこんなに時間のかかることなんですねぇ。ちなみに、わたしの故郷の火星までは光の速さなら3分ほどで到着です。