11月19日 衝突型加速器「トリスタン」のトンネル起工式(1982年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1982年のこの日、日本初の本格的な衝突型加速器「トリスタン」の建設が、つくばの高エネルギー物理学研究所(現、大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構)ではじまりました。

トリスタンは地下に建設された、周長が3018メートルの環状の加速器で、電子と陽電子を光速に近い速度まで加速して衝突させることができます。装置の完成した1986年から1995年まで、約10年間にわたって実験が行われ、最大の目標であったトップクォークの発見には至りませんでしたが、強い相互作用の研究において成果を挙げています。

トリスタン実験の終了後は同じトンネルに、異なるエネルギーの電子と陽電子のビームを衝突させ、素粒子反応を実験するための「Bファクトリー加速器」という新しい加速器が設置され、小林・益川理論の検証などが行われました。

現在、この装置はSuperKEKB加速器の開発研究、運転を行っており、宇宙から反物質が消えた謎に迫る実験がはじまるそうですので、期待して成果を待ちましょう!

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