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# 財務省

優秀な奴ほど、お正月は命がけで休む「官僚たちの冬休み」

むしろ、そうしないとダメな理由

優秀ならば9月にノルマクリア

今年も残すところ1ヵ月半となり、徐々に師走の足音が近づいてきた。民間の企業と違い、霞が関官庁の年末年始の休みは法律で定められているのをご存じだろうか。

この法律は「行政機関の休日に関する法律」というもので、この第一条で12月29日から翌年1月3日までは休日と定められている。ちなみに地方公務員の休暇は条例によって決まるが、ほぼ同じ期間だ。

 

つまり、いわゆる「御用納め」が12月28日、「御用始め」が1月4日となる。とはいえ、財務省をはじめとする霞が関官庁は働き方改革が叫ばれる昨今においても長時間労働の傾向にあり、「不夜城」と揶揄されることもしばしばある。官僚は年末年始も仕事に追われているのだろうか。

結論を言えば、さすがに法律に定められた休みということもあり、官僚も年末年始に登庁して仕事をすることはまったくと言っていいほどない。

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じつは12月は、国会議員や地方の首長が大挙して、官庁に予算陳情に訪れる時期だ。「師走」とは、師匠の僧が読経するために、東西を馳せる月であると解釈する説が有力である。12月の霞が関ではまさに「センセイ」たちが慌ただしく駆け回っている。

ところが官僚側からしてみれば、これはなんの意味もない。12月になると実質的な予算折衝はほとんど終わっている。優秀な財務省官僚であれば、9月ごろにとっととケリをつけることもあるのだ。

なぜ早い段階に予算折衝を済ませるのか。それは、12月には「儀式」と化した予算審議が立て続けに行われるからだ。

12月に入ると、財務省内での予算編成作業がテレビで放映される機会が増える。最近はそれも減ったが、かつては財務大臣が省内を陣中見舞いと称して練り歩くという「儀式」がよく流れた。

陣中見舞いは大臣の歩く場所や時間も分単位で決められていて、役人が電卓を叩く姿が映されるのがお決まりだ。財務省は夜遅くまで仕事していますよというアピールである。