11月16日 フランスの哲学者ダランベールが生まれる(1717年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

数学・物理学・哲学など幅広い分野で活躍したジャン・ル・ロン・ダランベールが、1717年のこの日、フランスのパリに生まれました。

ジャン・ル・ロン・ダランベール(Jean Le Rond d'Alembert、1717-1783年)は大学では法学を学び、弁護士をしていましたが、その後ほぼ独学で知識をたくわえ、数学者に転向しました。

【写真】ジャン・ル・ロン・ダランベールの肖像画
  ジャン・ル・ロン・ダランベール photo by gettyimages

彼を一躍有名にしたのが1743年に出版された『動力学論』です。このなかでダランベールは、ニュートンの運動方程式は、慣性抵抗という仮想的な力を導入することで、力のつり合いの問題に還元できる、という「ダランベールの原理」を示しました。

この論文の評判がきっかけとなり、哲学者のディドロやジャン=ジャック・ルソーらとともに『百科全書、または学問・芸術・工芸の合理的辞典』と題された、18世紀フランスの知を集結した大著の執筆に関わることになりました。

【写真】『百科全書』の会議のようす
  フランスの哲学者、美術批評家、作家であるドゥニ・ディドロ(Denis Diderot、1713-1784年)邸での、『百科全書』の会議のようす。サンクトペテルブルク州立宗教史博物館のコレクションから photo by gettyimages

さまざまな対象を研究した彼の名前は、「ダランベールの微分方程式」「ダランベールのパラドックス」など、科学用語のなかにいまでも数多く残っています。