# 貯蓄

なぜか簡単に1000万円「貯まる人」たちの、ある意外な共通点

貯まる人ほどあえて節約をしない
飯村 久美 プロフィール

貯まる人ほど「毎月10万円」を貯めようとは考えない

仮にこのような方法で1カ月間、我慢に我慢を重ねて10万円貯められたとしても、1000万円になるには、この生活を8年以上続けなくてはなりません。

それが、夏冬のボーナスで各32万円と、毎月3万円貯めることができれば、10年間で1000万円貯まる計算になると考えればどうでしょうか。

もちろん、ボーナスのほかに、毎月9万円、10万円というお金を毎月貯蓄し続けることができれば、1000万円はぐっと近いてきます。でも、想像してみてください。毎月それだけの貯蓄をするのに、今の生活費をいくら減らす必要がありますか。その生活を何年も続けることはできますか。

実際、「1000万円貯まる人」は、修行僧のように節制しているかといったら、そうでもありません。使いたいところにはちゃんとお金をかけているので、結果、我慢せず、ストレスも貯めずにお金を貯められているのです。

〔photo〕iStock

5年と7年で1000万円貯めた2人の女性はなにをしたか

そのいい例がAさん(37歳・独身女性・会社員)です。旅行好きのAさんは長い休暇が取れたら、リフレッシュのために必ず旅行にいくそうです。その際、インターネットの比較サイトで安いチケットや宿を選ぶのはもちろん、どのようにしたら同じ目的の旅行でも、リーズナブルにいけるかを常に考えています。旅行を決めたら早く予約することで早割を使い、お得な情報を調べて活用するのが上手いのです。

大好きな旅行に行くために、Aさんにとってどうでもよい支出はカットし、やりたいことにお金をかける。そうした価値基準のおかげで、限られた予算でたくさんの旅行ができています。

また、自己投資が大好きなYさん(35歳・独身女性・会社員)は、自分の技術やスキルを磨くために、本を読んだり、セミナーに積極的に参加したりしています。近い将来、より稼げる自分になるためにお金もしっかり使っているといいます。

しかし、興味関心のあるテーマだからとやみくもに申し込むのではなく、費用対効果を考えながら選んでいます。

Yさんは仕事のスキルアップにと、人事労務関係のセミナーに参加するようにしています。民間会社が主催するセミナーもありますが、労働局主催のセミナーをウェブサイトで見つけています。また、区の広報誌などで、行政が主催している無料や格安の講座も目を通します。

Yさんは、「お金をかけるもの=質が高いもの」とは考えていません。まずは身近に利用できるものから探します。本も同じです。読んでみたい本は図書館のウェブサイトで検索をし、予約をします。そうすれば図書館に何度も足を運ぶ必要もありません。連絡がきたら休日に図書館に寄るだけです。探している本が図書館になければ、他の図書館から探して本を用意してくれる「取り寄せサービス」を利用する手もあります。

 

お金を上手に貯める人は、時間の使い方も上手なのです。高い住民税を払っているので、こういう行政のサービスは積極的に活用したいというYさんです。

使うところは使うけど、無駄なところにはまったく使わないというメリハリのきいた家計管理でAさんは7年、Yさんは5年で1000万円の貯蓄をすることができました。