# バフェット

投資の神様バフェットが最も重視した「企業を見抜く4つの視点」

ブランドと仕入れ、そして…
大原 浩 プロフィール

仕入れ力は無駄を排除する力

さて、もう1つの柱は「仕入れ力」である。「コスト削減力」もこの中に含まれる。諸経費や人件費なども含めた、企業が営業活動のために行う「仕入れ」のコストを削減する力である。

バフェットは、「さあ、今日からコスト削減するぞ!」と述べるのはダメ会社だと厳しく指摘している。「コスト削減は呼吸のように絶え間なく行わなければならない」のであり、コスト削減を宣言しなければならない状況になること自体がそもそも問題だからである。

 

この「仕入れ力」の強化は、ある意味人間の本能との闘いである。私も身に覚えがあるのだが、自分のポケットマネーと会社の経費は、同じお金でも性質が全く違う。

例えば、ポケットマネーであれば電車を乗り継ぐ訪問先でも、会社の経費であれば躊躇なくタクシーを使う。あるいは、自腹では決して行かないような高級レストランに取引先と自分自身(自分だけポケットマネーという人はいないだろう……)を招待する。

会社のお金なら少しくらい……という甘えをどれだけ排除できるかが勝負なのだ。

コスト削減の鬼として有名な日本電産CEOの永守重信氏は「昼休みに電灯を消すことに、実質的な経費削減の意味はない。しかし、常にコスト削減意識を保つことが重要なのだ」と述べている。

ある意味コスト削減は企業文化にまで高めなければ持続できないのかもしれない。実際、バフェットの投資先には、コスト削減が企業文化になっている企業が多い。