# バフェット

投資の神様バフェットが最も重視した「企業を見抜く4つの視点」

ブランドと仕入れ、そして…
大原 浩 プロフィール

2つのことに注目、まずブランド力

バフェットがM&Aや株式投資を行うときにはどこに注目するのか? それは、有名な「バフェットからの手紙」で毎年論じられている企業の「本質的価値」の算定方法に象徴される。

この企業の「本質的価値」が毎年のように論じられるのは、バフェットの盟友チャーリー・マンガー(バフェット率いるバークシャーの副会長)との間でさえ、意見の相違がある極めて難しい問題だからである。逆に言えば企業の「本質的価値」を正確に算定できれば、投資(M&A)で大成功をおさめたのも同然である。

もちろん、バフェット並みに企業分析を行うのは簡単では無いが、長年バフェットを研究する中で、見えてきた2つの重要ポイントがある。「ブランド力」と「仕入れ力」だ。

 

まずブランド力だが、これは決算書などの財務データには反映されない。

決算書の中には「のれん」という項目があって、これがブランド力を反映しているかのように見えるが、実はこの「のれん」は、M&Aなどの際に生じた会計上のずれを修正するための便宜的な項目に過ぎず、大した意味は無い。

例えば、コカ・コーラやアップルのブランド力を算定したらいくらになるだろうか?いくつかの試みもなされているが、その経済効果がいくらになるかは雲をつかむような話である。

しかし、バフェットはそのブランド力を正しく認識し、株価やM&Aの売却価格に十分反映されていない割安な企業(株式)に投資をすることによって成功したのだ。

ポイントは、ブランドとはエルメスやグッチなどの高級ブランドだけをさすのでは無いということである。

ウォルマートの「E.D.L.P=エブリデー・ロープライス」も、「いつも安い」というブランドであり、「ジレット」は品質が安定していて毎日使うのに不自由しないのが「ブランド」なのだ。「消費者からの信頼」と言い換えても良いだろう。