子供をスマホゲー依存から守るために、親に伝えたい3つのアドバイス

息子がゲーム依存症になってしまった⑥
鈴木 優

なってからでは遅い、予防が重要!

3つめは、子どもにスマホのルールを守らせるために、親も約束を守ってみせることだ

たとえば、子どもがスマホを使うのを10時までとするなら、親も10時にやめる。息子がスマホの時間を減らすことに同意しない我が家では無理な話なのだが、「家族の会」では効果があるという意見が多い。これは何もスマホだけに限らない。ある家庭では、中学生の子どもがスマホゲームの時間を制限するのに合わせて、父親が禁煙をがんばるという約束をして効果があったそうだ。

 

以上は専門医で教わったスマホ依存症の子どもたちへの対応例だけれど、これまで何度も書いてきたように、最も重要なのは子どもたちが依存症にならないようにすることである。

息子が依存症になったのは高校を卒業してからで、現在はもう20歳の立派な大人である。大学を辞めようと、どんな道に進もうと、すべて自分で責任を取るべき年齢だ。それでも、親としてなんとか防げなかったのかという想いがないと言えばウソになる。「家族の会」に通う小・中・高校生の親御さんたちの話を聞けば、子どもたちをスマホゲーム依存症にしてはいけないと痛感する。

これまで何度も書いてきたように、依存症は誰でもなる可能性がある病気だ。そして、一度なってしまったら完治はしない。だから予防がとても重要だ

子どものスマホゲーム依存症を防ぐには、最初にスマホを与えるときから使い方や使用時間についてきちんと約束を決めて、子どもがスマホで何をしているかに常に注意を払い、問題が起きそうな兆しが少しでもあれば、すぐに子どもと話し合うことが親の務めではないだろうか。

さらに歴史上、依存症になるリスクをこれほど高めるものが、子どもたちの身近にある時代はかつてなかったはずだ。

子供たちは今、人類史上、存在しなかった危険にさらされている(photo by istock)

たとえば、アルコールやギャンブルなど、依存症になるリスクの高いものから、私たちは子どもたちをずっと守ってきた。だから、第4回にも書いたように、特に射幸心を刺激する行き過ぎたガチャについては、何らかの規制があってしかるべきだと私は思っている。その証拠に、世界はすでにその方向に動き始めている。ガチャビジネスが先行している日本で野放しなのは、私には異常な状況に思えてならない。

そもそも依存症になりやすい傾向や、勉強や友だち関係で挫折するなど、子どもの側にも問題があると思う人もいるのかもしれない。それでも、依存症になるリスクが高いとわかっているものを子どもたちの目の前に放置していい理由はない。

落ちこぼれの末路はスマホゲーム依存症。日本がそんな国であっていいわけがない。