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須藤元気が校長の「フィリピン英会話学校」の驚くべきビジネスモデル

話題の「英会話留学」を成功させた秘密
松崎 隆司 プロフィール

ボディメイクのプログラムもスタート

ここで、筆者は自分の能力がどのくらいなのかヒアリング、文法、英作文、英会話などのレベルチェックに挑戦。内容的にはちょうどTOEICのような問題だ。その後、これからどう生活していくのかというガイダンスを受けた。

午後からは、ウォーターフロント校に移った。ここはセブのマクタン島というリゾート地域の中にあり、リゾートホテルを改装した施設。周辺はセブ屈指のリゾートホテルが立ち並び、校舎も海に面している。ここには宿泊や海に面した飲食施設のほか、バーなども併設されている。

 

実際に授業を受けたが、フィリピン人の先生は非常にフレンドリーでいいテンポで1単位50分の授業はあっという間。英国で開発されたという「カランメソッド」などは、勉強しているというよりは歌を習っているという感じの楽しさだった。夜はバーで先生や生徒が交流を深めているという。

さらに一方で、藤岡氏は校長に就任した須藤元気氏の提案で新しいビジネスも検討しているという。

「以前から英語以外にもできることはないかと考えていたのですが、須藤さんから長期間滞在するというメリットを生かし、『ボディメイク』をやってみてはどうかとちという提案を受けました。幸いうちは3食食事も提供していますし、ジムもありますから、マンツーマンのインストラクターをつけて、格安で提供すれば、英語が喋れるうえに体を作ることもできる。メニューは須藤さんに監修していただき、10月からこうしたプログラムも提供しています」

須藤元気氏は、毎月1度はいろいろなイベントに参加している。英語習得後どういかしていくのかというようなテーマのミーティング、前述した「放課後クラブ」のイベントでは、須藤氏が自らの体験談などを語っている。

須藤元気氏が監修したメニュー

さらに藤岡氏は、急増する高齢者に向けてボケ防止のための英会話のプログラムも今準備しているという。

藤岡氏の思いを引き継ぐ後継者も、次々と現れた。

「うちの学校を卒業して英会話学校を始めた人たちが運営している学校が十数校になりました。僕一人では何もできませんが、フィリピンでたくさんの日本人が英会話学校を作れば、それは大きな発信力になる。だからQQEnglishを中心にフィリピンにある英会話学校はみな、仲がいいのです。僕の学校の前に、卒業生が英会話学校を作っているくらいですから(笑)」

藤岡氏は今、海外で企業する起業家の集まり「和僑会(現WAOJE)」のセブ支部長を務めるほか、QQEnglishを卒業した起業家たちを集めた「らいこうマフィア」を結成している。

「QQEnglishを卒業し、レストラン経営者、英会話学校、コールセンター、システム会社などセブ島で起業した経営者は、30~40人ぐらいいるのではないか。そういった若い人たちを育てることができたのが、セブが活性化した大きな要因になっていると思います」(藤岡氏)

藤岡氏はフィリピンでの日本人起業家とのネットワークを作り、そうした活動の振興にも力を入れている。もちろんフィリピンは犯罪の発生率が高い印象があり、自然災害も多いなど弱点がないわけではないが、多くの可能性を秘めていることは間違いない。

はたしてフィリピンで英会話を習得した日本人の若者たちが、日本やフィリピンだけでなくグローバルに活躍するインキュベーターになりうるのか。大きな期待が寄せられている。