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須藤元気が校長の「フィリピン英会話学校」の驚くべきビジネスモデル

話題の「英会話留学」を成功させた秘密
松崎 隆司 プロフィール

ホリエモンも藤岡氏に寄稿を依頼

QQEnglishでは、須藤元気氏以外にも多くの有名人や経営者が通っている。だから藤岡氏は知る人ぞ知る存在で、ホリエモンこと堀江貴文氏も注目し、自身の著書『英語の多動力』でもインタビューを受けている。

「私は全く英語ができなかったのですが、40歳すぎてからセブで9カ月留学して英語が話せるようになりました。これをきっかけに英会話学校を始める決意をしたのです」

熱く語る藤岡氏

こう語るQQEnglishのCEO・藤岡氏は、埼玉県浦和市出身。高校を卒業すると「大好きなバイクに関連した仕事がしたい」と、バイク便の会社「キュウ急便」を1992年に設立。2000年にはバイクショップ「コネクティング・ロッド」を設立した。

「イタリアのマラグーティ社のスクーターに一目惚れし、レアルコ・マラグーティ会長に会いました。当時ほとんど英語ができませんでしたが、知っている単語を並べ、あとは身振り手振りで思いを伝え、販売を許可してもらいました。しかし、もっとレアルコ会長と話がしたい。そんな思いから英語を勉強してみようと思ったのです」

藤岡氏はすぐに日本の英会話学校に通うようになったという。しかし、あまり期待できるような成果は上がらなかった。

「週に2回、40分、4人のグループレッスンを受けたのです。グループレッスンを選んだのは『楽しそうだし、かわいい子がいるのではないか』といった安直な理由からです。しかし、40分といっても講師が20分話すとあとは正味一人当たり5分です。それではほとんど勉強になりません。そのうち仕事が忙しくなるとそちらが優先されるようになる」

 

そんな藤岡氏は、集中的に勉強するために「留学」を意識するようになる。

しかし働いているから半年間とか1年間、留学することはできない。せいぜい現地に滞在できるのは最大で1カ月。

そんなことを考えながらウェブで検索しているときに、ふと目についたのがセブの英語留学だった。

「日本のもっとも近い英語圏」「1対1のマン・ツー・マン・レッスン」「費用は、食事・宿泊込みで10万円」のうたい文句。

藤岡は思わず飛びついた。2005年のことだ。

当時のセブの英語学校は、韓国資本のものが大半を占めていた。その韓国は1997年の通貨危機で経済が破綻した。復興のためには国をあげて海外に進出する必要があり、そのためには「英語」を習得する必要があったからだ。

そこで、注目したのがフィリピンだった。

「私が初めてフィリピンにいった13年前は、日本人の留学生は年間で100人程度しかいませんでした」(藤岡氏)

今でこそ年間4万人が英語を勉強するためにフィリピンに訪れるが、ほとんどの日本人はフィリピンで英語留学がいかに効果的であるか、知らなかった。

ところがいざ行ってみると、衣食住一体、校内にはプールなどもある。ちょっとしたリゾート気分も味わえる。しかもマン・ツー・マン指導を低価格でしてくれるので、より濃密な指導を受けることができた。藤岡氏はなんとか仕事に合間に何度かセブに行き、9カ月で英語をマスターすることができた。この留学を通して藤岡氏は考えた。