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老後のお金は「いくら必要か」「どう貯めるか」…正解がわかる計算式

まずは「現実の数字」を知ることが大事

老後のお金はいくら必要なのでしょうか。そのために必死で貯めている、老後の生活費となるまとまったお金はどう管理運用していけば良いのでしょうか。

自分は金融の知識に乏しいと不安に思っている人は少なくありません。そんな方が抱いているのは、「誰か信頼できる人や会社に任せられればよいのに」という気持ちではないでしょうか。

しかし、問題は、顧客本位で相談に乗ってくれる人や会社をどう探すかです。いえ、そもそも誰かに任せると考えるのは正しいのでしょうか。まずはファイナンシャルプランナーである筆者の所にご相談に来られた事例から考えていきます。

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老後のために貯めたお金を誰に託して運用すべきか?

杉本穂奈実さん(50歳、仮名)は、フリーランスで仕事をしています。20代で独立し、以来、懸命に頑張ってきました。才能にも恵まれ、これまで概ね順調に成果を残すことができましたし、堅実な生活をして貯蓄も増やしてきました。

しかし、加齢とともに体力的な限界を感じるようになり、この先、いつまで仕事ができるのかと考えるようになりました。同時に、女性は余命が長いと言うし、老後、お金が持つのか不安です。そんな時、知人から、独立系金融仲介業者に勤める投資アドバイザーを紹介されました。

この投資アドバイザーの男性は、「銀行の窓口販売や証券会社の営業は顧客本位ではなく、ノルマに縛られた営業をしている。しかし、自分たちにはノルマは一切ない。顧客の利益のために有益なアドバイスをし、顧客の資産を増やして行くことがミッションである」と、顧客本位であることを力説したそうです。

そんな言葉に安心した杉本さんは、彼の話を聞くことにしました。

実際、この投資アドバイザーは、投資経験のない彼女の話をじっくり聞いてくれ、投資についての基本である長期で分散することなどを指南してくれました。すっかり信用した杉本さんは、言われるままに自分の全財産をこの男性に託そうと考えたそうです。

 

しかし、次に彼がとった行動に不信感を持つことになります。

彼は、「うちの専用口座でしか買えない良い商品がある」と言って、個人向け社債の一覧を見せ、専用口座の開設をせかしました。さらに、これまでお勧めだと説明を受けてきた投資信託は、ネット証券で直接買えばノーロード(販売手数料ゼロ)のものが、専用口座だと3%になっていたそうです。

これを不信に思った杉本さんは、数日後に契約のために彼と会うという寸前に私の所にご相談に来られたのです。