ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。アジアの金融センターと言われ、世界中から富裕層が集まっているシンガポール。富裕層の投資動向を調査分析するウェルスインサイト社によると、2020年までにシンガポールはスイスを抜いて、世界最大のオフショア金融センター(※外国人に対して税金を優遇している国・地域)になると予測しているほどです。そんなシンガポールを舞台に、お金持ちの日本人たちが行っている知られざる資産運用の中身をお伝えしましょう。
シンガポールでは資産レベルに合わせて、銀行のプレミアサービスやプライベートバンクサービスなどがあります。
口座開設の基準は各金融機関によって異なりますが、プレミアムは金融機関によっては2000万円前後から、その上のプライベートバンクは1億円を超える場合が一般です。
また、プライベートバンクやヘッジファンドを利用するには、シンガポールのルールで適格投資家の年収や資産レベルの基準を満たす必要があります。
その基準は一般人からすると気の遠くなるような額ですが、純個人資産が200万シンガポールドル=約1億6000万円を超えている、もしくは年収30万シンガポール以上=約2400万円以上というものとなっています。