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# 世界経済 # 米国株 # 日本株

金融商品を「ランキング」「星の数」で選んだら、大ヤケドします!

「悪魔のささやき」に耳を傾けるな
日本のインデックス投資は、40年古い! こう述べるのは、長年ウォール街で大口の機関投資家向けにビジネスをしてきた国際金融アナリストで、著書『お金を増やしたいなら、これだけやりなさい!』で知られる大井幸子氏だ。
大井氏が提唱する「じぶんちポートフォリオ」は、ウォール街の最新テクニックをとり入れた投資法。分散・積立・長期を基本とし、「減らさず、増やす」を実現するという。その具体的な商品選びのコツと、今後の世界経済の見通しについて、大井氏が語った。

「ランキング」にだまされるな

口座を開くと、商品選びをするために証券会社などの検索機能を利用するようになる人が多いでしょう。そのとき、ランキングの上位にある商品に誰もが興味を覚えるはずです。

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しかし、そういった商品を安易に選ぶと危険です。ランキング上位なのだから、人気のある太鼓判の商品のように思うかもしれませんが、そんなことはありません。

ランキングの種類にもよりますが、短期で売買されて取引量が多い商品がよくランキング上位に入っています。売り買いが多くなれば販売の嵩が出ますから、自然と上位に入ってくるのです。こういうものは総じて長期の資産運用には向いていません。

初心者は安易に手を出してしまうと大やけどを負いかねません。

確認材料としては、その銘柄の標準偏差や運用方針をしっかり見ることです。ひとつ例をあげると、最近大人気の商品に「日本株4.3倍ブル」というものがあります。

これは日本株の4.3倍、上にも下にも値動きがある商品となります。この商品のトータルリターンを見てみると、2年で80%となっています。これは、ここ2年で日本株のマーケットは約20%アップしたのですが、その4.3倍になるので80%ほどになります。

 

そこだけ見ると、なんてスゴい商品だと思うかもしれませんが、ある日の標準偏差を見ると55.23という数値が出ています。この数値は、株式の標準偏差の約2.75倍と、正直、尋常ではありません。要は、下にも上にも55%程度動く可能性があるということです。急上昇するか、急降下するか。つまり、一か八かに賭けている商品ということです。

たとえば、今年は元本100万円が30%上昇して、130万円になった。でも翌年30%減ったら、130万の30%減になりますから、39万円マイナスで91万円となり、元本割れしてしまうということです。

これはまさに賭け事です。やっているときは、下がってもまた上がればどうにかなると思ったりするのですが、30%上がっても30%ダウンとなるようなことを繰り返していたら、どんどん元本は減っていきます。つまり、リスクが驚くほど高く、思ったほどリターンがある商品ではないのです。

ただ、投資にこのような刺激を求める人は多くいるのです。だから取引量が多く、ランキングの上位に入ってくるのだと思います。でも、「標準偏差」を確認する、シャープレシオを長期間で見る、手数料を見る、などの金融知識があれば十分に防げるものです。うまい話には必ず裏があると考えて、しっかり情報の確認をするようにしましょう!