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大荒れ相場だから仕込み時!株主優待の「ギフト券銘柄」厳選30

圧倒的なパフォーマンスを叩き出す
大川 智宏 プロフィール

株主優待のジャンル別で「儲かる度」を見ると…

そこで、中小型株を対象(時価総額1,000億円未満)に、まずは優待内容をざっくりと分類してみたい。

大別すると、優待の「ジャンル(食品など)」と「形態(金券や現物など)」の2つに分けることができる。

まずは前者についてだが、以下の図表は優待を実施している銘柄のうち、優待内容に応じてジャンル別に分類(会社資料及び各種データベースから取得した優待内容を当社が独自に仕分けしたもの)し、過去10年程度の累積リターンを計測したものだ。

図表2:中小型株 優待ジャンル別 過去10年間累積リターン(TOPIX相対)

出所: 会社資料、Datastream、智剣・Oskarグループ

一応、ジャンルごとにパフォーマンスの格差は出る。しかし、この結果を鵜呑みしてはいけない。

いくら業種ではなく優待のジャンルで分けたとはいえ、優待内容は業種と類似する。たとえば、化粧品関連優待銘柄の高パフォーマンスと、金融関連優待銘柄の低パフォーマンスなどは典型的な誤解の例だ。ここ数年にわたって、銀行や証券をはじめとする金融関連銘柄のリターンは延々と低迷を続けており、その一方で化粧品メーカーの株価はインバウンド消費ブームを受けて恐ろしいまでのパフォーマンスを叩き出した。もちろん、化粧品需要の高まりから優待狙いの買いが入ったことも否定できないが、この格差を優待による効果だとするのはあまりに乱暴だろう。

加えて、腑に落ちない点がある。

商品の詰め合わせなどが評判の食品は「人気優待銘柄」として知られるが、リターンはパッとしない。おそらくは、食品は個々人の嗜好が特定されており、多様な投資家を惹きつけるほどの需要はとらえられない、といった点が考えられる。全体感として、優待のジャンルが株価に与える影響を過信するのは危険そうだ。

 

「ギフト券銘柄」のパフォーマンスが圧倒的!

では、もう一つの分類である優待の「形態」ごとに見てみたい。こちらが、株主優待の本質を突くものになる。

以下の図表は、ジャンル別と同様に中小型株の「優待形態」ごとの累積リターンを見たもの(優待内容が複数の場合は重複あり)で、こちらは系列が少ないために推移が見やすい折れ線で表示している。

図表:中小型株 優待形態別 累積リターン(TOPIX相対)

出所: 会社資料、Datastream、智剣・Oskarグループ

ギフト券銘柄群のパフォーマンスが、他の形態を圧倒している。一般にイメージされる「換金性」の高い順に高リターンを出しているといっていいだろう。

優待利回り(配当+優待の利回り)は、こういった純粋な金券を配当に加算して初めて正しく算出が可能となるため、特に少額の株式投資の観点からは好まれて当然といえる。

使用する場合にも、用途に縛りがない点が幅広い個人を呼び寄せる一因となっているだろう。一方で、金銭価値に換算しにくく、用途が限定される招待券はあまり好まれていないようだ。

結論としては、「長期投資」で、かつ「キャピタルゲインを含めた投資リターン」を得るのであれば、素直にギフト券や食事券などの高い現物を優待で提供してくれる銘柄を買えばよいということになる。

美術館に行きたければ、ギフト券銘柄の利益ともらったギフト券を売って、自腹で行くことをお勧めしたい。