日本の医学部に合格せずとも、優秀な医者になる「裏技」があった

もちろん、簡単な道ではありませんが
原田 広幸 プロフィール

また、日本の医学界での評価も、すこぶる高くなってきている。東欧医学部の出身者は、英語ができて、基礎研究のトレーニングができている。技術力も知識も高い――こんな評判が、にわかに高まっているのである。

事実、東欧の医学部は、医学研究の歴史と伝統も古く、学術的レベルも高い。たとえば、チェコのパラツキー大学は、遺伝学の祖・メンデルの母校で、創設440年を誇る国立大学だ。他の医学部も、基礎研究を重視した教育で、EU(ヨーロッパ連合)を中心に、世界で活躍できる医師を養成している。

 

研究のレベルは高いが、入試は比較的易しい

そんなヨーロッパの伝統校であっても、入試の難易度は、日本の入試と比べると遥かに簡単だ。偏差値でいえば、50以上あれば、なんとか合格できるはずだ。

もちろん、はっきりとした志望動機と、やり抜く力、一定程度の語学力が必要だが、それでも、日本の医学部入試よりは、はるかに易しい。書類審査と英語だけで入試を受けられる大学(ブルガリアのプレーベン大学など)もある。

語学に自信がなくても、なんとかなる。というのも、東欧の医学部には、外国人向けのコースが設置されており、授業はすべて英語で行われている。EU諸国はもちろん、アジア、アフリカなどから留学生を受け入れ、英語で医学を授け、EU共通の医師国家資格が得られるようにカリキュラムが組まれている。

修学する年限は、日本と同じ6年間。英語が苦手な人でも、入学前の予備コースが設けられている大学もある。予備コースは、現地に行って受けるコースだけでなく、日本で受けるコースもあり、現地の大学と提携した日本事務局がサポートしてくれるので安心だ。

「ブラックジャック」や「赤ひげ」に出てくる医療用語はドイツ語が多いが、すでに医学研究における共通言語は英語となっている。

なじみのある英語とはいえ、母国語でない言語で医学を学ぶのは、たしかに苦労も多いだろう。しかし、ほかの領域と同様、英語で学問を修めることは、将来、国際的に活躍するための、大きなアドバンテージになるはずだ。

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